ウクライナの活動家、キーウ市内建物にベラルーシの旧国旗を投影
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
今回のパフォーマンスは「ベラルーシ・ウォッチ(#BelarusWatch)」と名付けられており、ベラルーシの人々との連帯を示すことが目的だと説明された。
参加したのは、約50人の若者たち。企画者の一人であるアナスタシヤ・ジヤコヴァさんは、「私たちは、大海におけるしずくのような存在です。でも、私たちが集まれば、この世界をより良いものにできるのです」と発言した。
活動家たちは、「ウクライナの家」の中央入り口前の階段に集まり、白赤白の旗やベラルーシの人々を応援するメッセージボードを掲げ、「ベラルーシ万歳(ジヴェ・ベラルーシ)!」などと合唱した。また、白と赤と、ウクライナの国旗の色である青と黄の発煙筒にも点火された。その後、「ウクライナの家」にベラルーシの旧国旗が投影された。
写真:ユリヤ・オウシャンニコヴァ/ウクルインフォルム
なお、「ベラルーシ・ウォッチ」活動は、米国、アルメニア、アイルランドなど、世界16か国で実施されている。ウクライナでは、市民団体「ユーロマイダンSOS」が主催した。
また、キーウ市内では、これまでにもベラルーシの人々を応援する集会が複数回開催されている。23日には、活動家たちが在ウクライナ・ベラルーシ大使館から独立広場まで手を繋いで並ぶ「人間の鎖」を作っている。
なお、ベラルーシでは、8月9日に大統領選挙が実施され、その後、中央選挙管理委員会が14日に、最終開票結果として、現役大統領のアレクサンドル・ルカシェンコ候補の得票80.1%であり、有力視されていたスヴェトラナ・チハノフスカヤ候補の得票は10.1%だったと発表した。
これに対して、ベラルーシ市民が全国にて、中央選管の発表に疑問を提示して抗議を続けている。抗議者たちは、選挙結果は捏造されており、実際にはチハノフスカヤ候補がルカシェンコ候補に大差で勝利したと考えている。この抗議運動により、抗議者と治安機関の間で衝突が起き、多くの拘束者や死傷者が出ている。
チハノフスカヤ氏は25日、欧州議会外務委員会臨時会合におけるスピーチの際に「ベラルーシ人の要求は、公正で自由な選挙」だと説明している。