白赤白旗と騎士の紋章 キーウ市でベラルーシ国民との連帯集会開催
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
19日は、独立広場にて、ベラルーシの旗とシンボルを讃える集会が開催された。数十人の参加者は、ベラルーシの抗議者が好んで用いる白赤白旗を広げ、ベラルーシ国民との連帯を示した。
主催者たちは、フェイスブックのイベント・ページにて、9月19日にはベラルーシのシンボルの日であると指摘し、1991年9月19日にベラルーシ最高会議がベラルーシの国旗を白赤白旗に、国章を騎士の描かれた「パホーニャ」に定めたことを喚起した。
写真:アナトリー・シリク/ウクルインフォルム
なお、白赤白旗とパホーニャは、アレクサンドル・ルカシェンコ(アリャクサンドル・ルカシェンカ)大統領が1995年に就任した際に国旗・国章の地位を失っている。
また、20日の集会参加者たちは、ベラルーシで8月9日に実施された大統領選挙の公式結果を疑い、40日間以上にわたり抗議を続けるベラルーシ国民との連帯を表明した。
写真:オレフ・ダヴィデンコ/ウクルインフォルム
参加したのは、ウクライナやベラルーシの市民活動家や一般市民たち。参加者たちは、「ウクライナ人は、ベラルーシ国民支持で団結している。ベラルーシ人の代表者たちは、尊厳革命(編集注:2013〜14年のマイダン革命)やロシア・ウクライナ戦争の困難な時にウクライナを助けに来てくれた」などと主張した。
その後集会参加者は、在ウクライナ・ベラルーシ大使館方面へ向かい、大使館の建物周りの木々に赤と白のリボンを結び付けた。それにより、アレクサンドル・ルカシェンコ氏の大統領任期がすでに終わったことを示しているのだという。
なお、ベラルーシでは、8月9日に大統領選挙が実施され、その後、中央選挙管理委員会が14日に、最終開票結果として、現役大統領のアレクサンドル・ルカシェンコ候補の得票80.1%であり、有力視されていたスヴェトラナ・チハノフスカヤ候補の得票は10.1%だったと発表した。
これに対して、ベラルーシ市民が全国にて、中央選管の発表に疑問を提示して抗議を続けている。抗議者たちは、選挙結果は捏造されており、実際にはチハノフスカヤ候補がルカシェンコ候補に大差で勝利したと考えている。この抗議運動により、抗議者と治安機関の間で衝突が起き、多くの拘束者や死傷者が出ている。
チハノフスカヤ氏は25日、欧州議会外務委員会臨時会合におけるスピーチの際に「ベラルーシ人の要求は、公正で自由な選挙」だと説明している。