占領政権拘束のクリミア・タタール人2名解放
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ウクルインフォルム
19日、被占領下クリミアにてロシア占領政権当局にてガス管爆破の容疑により9月3、4日に拘束されたエルダル・オダマノフ氏とアルセン・アフテモフ氏の2名が解放された。
市民記者ネットワーク「クリミアの連帯」がフェイスブック・アカウントで伝えた。
報告には、シンフェローポリ市内の拘置所から出てくる両名を親族や人権保護活動家が出迎えたと書かれている。
これに先立ち、3、4日、被占領下ウクライナ領クリミアにて、ロシア占領機関当局が複数の先住民クリミア・タタール系住民の自宅で家宅捜索を行い、ナリマン・ジェリャル「メジュリス」副代表はじめ、計5名(エルダル・オダマノフ、アジズ・アフテモフ、ナリマン・ジェリャル、シェヴケト・ウセイノフ、アサン・アフテモフ)を拘束していた。その後、シンフェローポリ市では、この5名被拘束者の所在を把握しようと集まった住民約60名が占領機関治安当局に数時間にわたり拘束された(その後、2名を残し、残りは解放された)。
ロシア占領政権のシンフェローポリ氏キエフ地区裁判所は、ナリマン・ジェリャル・メジュリス第一副代表、アジズ・アフテモフ氏、アサン・アフテモフ氏に対して、未決囚予防措置としての11月4日までの2か月間の拘禁措置を言い渡している。
一方、エルダル・オダマノフ氏とアルセン・アフテモフ氏に対しては、警察の命令に従わなかったとして、15日間の逮捕という行政罰のみが言い渡されていた。
ゼレンシキー大統領は、同拘束につき、クリミア・プラットフォームの活動開始に対するロシアの反応であるとしつつ、被拘束者を速やかに解放するよう要求している。