クリミアでロシア占領当局がクリミア・タタール系住民15名拘束
ウクルインフォルム
18日、ウクライナ南部被占領下クリミアのバフチサライ地区の裁判所へ、前日拘束されたエデム・ドゥダコフ被告の応援に駆けつけた15名のクリミア・タタール系住民が拘束された。
市民記者ネットワーク「クリミアの連帯」の記者が現場から動画中継を行った。
拘束された人物は、「私たちはエデム・ドゥダコフの法廷の傍聴に来たのだ。私たちは裁判の中に入れてもらえなかった。私たちは、判決を待っていた。そこに、『特務機動隊』隊員がやってきて、個人判別のために身分証明書の提示を求め、その後、ここ、バフチサライ地区内務局に連れてこられたのだ」と発言した。
また、連行される際に暴力をふるわれたと述べる者もいる他、被拘束者の中には、政治囚として拘束されているセイラン・サリイェフ氏の母親もいる。
これに先立ち、17日、被占領下クリミア・バフチサライにて、通称「過激主義抵抗センター」の職員が、活動家エデム・ドゥダコフ氏の自宅の家宅捜索を行い、その後、ドゥダコフ氏をバフチサライ警察署まで連行した。同氏は、2017年のSNS上でのコメントを根拠に、「民族間敵がい心の拡散」の容疑がかけられているという。ドゥダコフ氏はまた、クリミア・タタール民族代表大会「クルルタイ」の代議士でもある。ウクライナ外務省はこれに対して、無根拠な拘束であるとし、抗議の意を表明している。