ゼレンシキー宇大統領、日本がウクライナ首都の呼称を「キーウ」へ変更したことに感謝
ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「私たちの町の古いソヴィエト表記をようやく捨て去り、正しいウクライナ式を採択する時が来た。日本と岸田首相がそれを実行し、他の人々を追随へと促したことにつき、感謝している」と書き込んだ。またゼレンシキー氏は、「#KyivNotKiev」(キーウはキエフではない、の意)のハッシュタグを付け足している。
High time to finally discard the outdated Soviet spelling of our cities and adopt the correct Ukrainian form. Grateful to Japan and @kishida230 for already doing so and encourage others to follow. #KyivNotKiev
— Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) March 31, 2022
これに先立ち、31日、日本外務省は、ウクライナの首都の呼称をこれまでのロシア語による読み方に基づく「キエフ」からウクライナ語による読み方に基づく「キーウ」に変更すると公表していた。
なお、2018年10月、ウクライナ外務省が、「KyivNotKiev」(キーウはキエフではない)と題するキャンペーンを開始し、キーウをはじめとする、ウクライナの主要都市名を、ソ連時代のロシア語からの表記ではなく現在公式に採用されているウクライナ語からの表記を使うよう、諸外国メディア等に勧告していた。
2019年6月には、アメリカ合衆国の地名慣例の決定・管理を行う機関「アメリカ地名委員会」が、ウクライナの首都キーウの表記をそれまでのKievからKyivと変更する決定を採択した。
英語報道機関では、これまでにAssociated Press、ワシントンポスト紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、ニューヨークタイムズ紙などがKyivを使う決定を下している他、欧州の多くの空港にて、Kyivとの表記が使われている。日本語報道機関では、ウクルインフォルム通信、BBC、日本ニュースネットワーク(NNN)が「キーウ」を使用している。
なお、2019年9月4日に日本で開催された「ウクライナの地名のカタカナ表記に関する有識者会議」では、首都名について従来の「キエフ」と並び、「キーウ」などの併用を可能とする見解が示されていた。