第二回「ロシアの自由な民族フォーラム」がチェコで開催
同フォーラムのテレグラム・チャンネルにて開催報告が行われた。
「自由なイデル=ウラル」運動のナフィス・カシャポフ代表は、フォーラムでのスピーチにて、今回、ソ連崩壊後初めて、欧州の中心地にてロシア国内の諸民族の運命について議論される同フォーラムが開催されたのは歴史なことだと発言した。
「地域・専門家」メディアの編集長であり、同フォーラムの共同創設者であるヴァディム・シュテパ氏は、本フォーラムのその他の集会との違いは、参加者が「旧露連空間における主体の増加を検討している」ことにあると指摘した。同氏は、「連邦制や国家連合体制のロシアは失敗した。またしても帝国的プロジェクトを練り上げるのではなく、個別のネイションを創設しなければならない」と発言した。
同氏はまた、「ロシアは解体過程にある」とし、今後のイベントは「自由な国フォーラム」と改名することを提案した。
発表には、フォーラムではまた「ロシア脱植民地宣言」が採択されたとある。宣言の冒頭では、ロシアの完全かつ総合的非植民地化は、世界人権宣言と国連憲章に記載される民族自決権を含む、国際法に基づかなければならないと書かれている。
さらに同宣言では、ロシア連邦は現在、軍事犯罪を牽引するテロ国家となっていると記述されている。それにより、すでに現在ロシアは混沌と内戦の端緒にあり、それを防ぐのは、ロシアの完全かつコントロールされた非植民地化によってのみ可能だとの見解が示されている。そして、そのためには、核保有国解体プロセスを秩序立てて行うための特別な努力が必要だと指摘されている。
フォーラムはまた、「ロシア脱植民地宣言」の実際面での実現のために、複数の具体的行動を要請している。具体的には、民族・地域エリートに対して、民族移行政府・行政府(亡命のものも可)の設立開始や、民族の独立と主権を定める「共和国憲法」の起草が呼びかけられている。また、2022年11、12月には、旧露連空間の平和的非植民地化を目的とした国際会議の開催が発表された。
宣言には、クレムリン体制への体系的かつ平和的な抵抗、対ウクライナ侵略戦争への不参加の呼びかけ、民族の主権・権利の保護と平和保障のための民族部隊(自警団)の形成が呼びかけられている。さらに、非植民地化のスムーズかつ合法的なプロセスを確保するために、ロシアの全ての植民地化を受けている先住民と地域の暫定諮問代表機関としての統合移行機関の設置に関する、諮問プロセスの開始が宣言されている。
フォーラムでは、ロシアの地域・民族運動の参加者、市民活動家、専門家が活動しているとのこと。