キーウ市、ユネスコ「学習都市グローバルネットワーク」に加えられる
16日、キーウ市行政府広報室が発表した。
発表には、「2022年9月、ユネスコ本部にて、キーウを学習都市グローバルネットワーク(ユネスコGNLC)へと加える決定が下された。GNLCの目的は、世界の生涯学習の発展である」と書かれている。
キーウ市行政府は、本件はキーウが欧州における知的中心地として認められたことを意味すると指摘した。クリチコ・キーウ市長は、「私たちは、キーウがこの地位を受けられるように多くのことを行ってきた。特に、2019年には、市全体の生涯学習コンセプトの実現のために『キーウ市教育ハブ』設置を主導した。3年間で『教育ハブ』を通じて、2万人以上のキーウ市民がオフラインで学習をし、約50万人がオンラインで学んだ。そして、今、その3年間の活動の結果が、ユネスコにて見事に評価されたのだ」と説明した。
キーウ市はまた、生涯学習は世界のトレンドであるとし、人的資源の形成を支援する、つまり、各国の国民の高い教育水準を支援するものだと指摘した。
ボフスラウ「キーウ市教育ハブ」代表は、「現代の世界で最も価値があるのは、人だ。人のためにこそ、グローバルなレベルで闘いが行われているのだ。そして、ウクライナにとって非常に大切なこと、特に戦時下において大切なことは、戦勝後の国の復興の推進力となる自国の人的資源を維持し、増やしていくことである。そこで、首都キーウは、どのように効果的に不断の学習を組織するのかの事例を示しているのだ。なぜなら、知識は現在、非常に急速に陳腐化しているのであり、知識はあらゆる分野で常に更新を要するからだ。私たちは、キーウ市トップ、特にヴィタリー・クリチコ市長がこの問題に注意を向けてくれたことに感謝しており、また『ウクライナ大人の教育連盟』にも感謝している」と伝えた。
発表にはまた、「キーウ市教育ハブ(Освітній хаб міста Києва)」につき、市民一人一人のための新しい機会の場であると紹介されており、完全無料で就労のための経験を積み、自らのビジネスを開いたり、ウクライナ語や外国語を学んだりすることのできる場だと説明されている。児童たちは、AIを使って将来の職業に向けた能力を見出すことができるとも書かれている。