過半数のオデーサ市民、エカチェリーナ2世像の撤去を支持=市長
トルハノウ市長がフェイスブック・アカウントで報告した。
トルハノウ市長は、「『社会の活発な市民』プラットフォームで実施された『オデーサ創設者(エカチェリーナ2世)像』の今後の運命に関する投票が終わった。投票したオデーサ市民の大半は、エカチェリーナ広場の銅像の撤去という案を支持した」と報告した。
同氏はまた、ウクライナでは戦争が続いているが、オデーサ市は今回のような合法的で民主的な手続きを維持することができたとし、「市内の状況を不安定化させようとする挑発者たちの試みはあったものの、私たちのコミュニティは、民主的な価値への忠誠を維持したのだ。私は、投票に参加した一人一人のオデーサ市民に感謝している」と伝えた。
そして同氏は、次は市議会にて、本件が審議にかけられることになると説明し、「私は、もう市議会の担当の委員会に対して、会合を開いて、関連の決定案を用意するよう要請した。私は、『社会の活発な市民』プラットフォームにおける自由投票の結果が、今後最終的投票を行う市議会議員によって考慮されることを確信している」と発言した。
さらに同氏は、自身は市議会での本件投票にて、数か月前に提案された同銅像の広場からの撤去および「帝国・ソヴィエトの過去公園」への移動に賛成票を投じると強調した。
本件につき、トカチェンコ文化情報政策相は、テレグラム・チャンネルにて、今回のオデーサ市民の投票結果を歓迎し、「公的空間からロシア化と全体主義の痕跡を除去するプロセスが、文明的で、地元自治体と市民との間の対話の中で行われているのを、私たちの省は目にしている」と指摘した。
これに先立ち、今年の夏、オデーサ市内のエカチェリーナ2世の銅像撤去を求める市民の電子請願がゼレンシキー宇大統領に対して提出された。ゼレンシキー宇大統領は、オデーサ市議会に対して、同銅像の撤去に関する提案を審議するよう要請。トルハノウ・オデーサ市長は8月時点では、同銅像の撤去に反対を表明していた。