ウクライナ国民が信頼する政治家・活動家 ゼレンシキー大統領がトップ
ラズムコウ・センターのミシチェンコ社会学局副局長が2月23日から3月1日にかけて実施した世論調査の結果をウクルインフォルムでの記者会見時に発表した。また、ラズムコウ・センターのウェブサイトに同世論調査の結果が掲載された。
「これらの政治家、高官、市民活動家をどのていど信頼しているか」との設問に対して、最も多く信頼が表明されたのは、ゼレンシキー大統領に対してであり、85%の回答者が「信頼している」と回答したという(どちらかといえば信頼している:32.7%、完全に信頼している:52.2%)。
これに、活動家プリトゥーラ氏への信頼が65%(どちらかといえば信頼:43.8%、完全に信頼:21.2%)、クリチコ・キーウ市長が57.9%、ミハイロ・ポドリャク大統領府長官顧問が59.5%、ダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記が54.9%、レズニコウ国防相が51.3%、シュミハリ首相が51.6%が続いている。
「信頼していない」の回答が多かったのは、親露政党を長年率いた政治家のボイコ氏(81.6%)、ティモシェンコ祖国党党首(元首相)(75.7%)、ポロシェンコ欧州連帯党党首(前大統領)(64.8%)、アレストヴィチ元大統領府顧問(58.6%)。
また、2021年の調査時の同じ設問に対する回答でも最も信頼が多かったのはゼレンシキー大統領だが、当時の同氏を「信頼している」との回答の割合は33%だったという。当時、これに続いたのが、クリチコ・キーウ市長(26%)、プリトゥーラ活動家(22%)だったという。
なお、今回の世論調査は、選挙の際に投票先を問ういわゆる「支持率」に関するものではなく、「誰を信頼しているか」という「信頼度」を問うもの(支持率の場合は回答は一択だが、信頼の場合は複数回答可)。そのため、両者の結果を単純に比較することはできない。
今回の世論調査は、ラズムコウ・センターが2023年2月23日から3月1日にかけて、一時的被占領地と戦闘発生地を除くウクライナ全土の18歳以上の成人2020人に対して対面式で実施したものだという。