拘束時にオレニウカで殺害されたアゾフ連隊隊員の告別式、ウクライナ中部で開催
ズナムヤンカ市ニュースサイトが伝えた。
報道には、「今日、4月18日、ドミトリウカ村にて、英雄であり、同村出身者であり、息子であり、兄であり、父であり、孫であり、忠誠心ある同志であり、勇敢な仲間であり、アゾフ隊員であり、『デンジャー』とのコードネームを持つ戦士であるボフダン・ホモウシキー氏との告別が行われた」と書かれている。同氏は、国家警護隊特命分遣隊アゾフ連隊(当時)にて、迫撃砲砲手だったという。
写真:エカテリナ・マトコ
ホモウシキー氏は、1996年3月26日生まれ。2018年にアゾフ連隊に入隊。2022年2月24日のロシア軍全面進行時に、同氏はマリウポリに配属されていたという。敵の迅速な進軍の中、同氏は工場「アゾフスタリ」の防衛を担当していたところ、4月には右手を負傷するも戦闘を継続。5月17日、親族に最後の電話をしており、その際、国際赤十字委員会(ICRC)と国連の保証の下で命を守るために工場から出ると述べていたという。
7月28日から29日にかけての、被占領下オレニウカの収容所砲撃時に、ホモウシキー氏も死亡している。
ドミトリウカ村長のスティルクリ氏は、ホモウシキー氏の安否は9か月間にわたり不明だったが、「奇跡は起こらなかった。DNA鑑定の結果が届き、ボフダンの死について4月13日に知ることになった」と伝えた。
ウクライナ捕虜が多数拘束されていたオレニウカ収容所へのテロによる大量殺害は、2022年7月28日から29日の夜間に実行された。同テロで、拘束者53名が死亡、130名以上が負傷したと言われている。同収容所は、かつては第120ヴォルノヴァハ矯正収容所だったが、ロシアにより2014年8月に占領されており、2022年2月24日以降は、人々の「選別キャンプ」と拘束のために利用されていた。