ロシア被占領地からウクライナ児童さらに4人が政府管理地域へ帰還
セーブ・ウクライナの創設者クレーバ氏がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
クレーバ氏は、「私たちはさらに4人のウクライナ児童を家族と共に一時的被占領地から帰還させた」と書き込んだ。
またクレーバ氏は、児童の内2名は前学業年度は被占領地で暮らし、彼らの暮らしている村がロシアの襲撃を頻繁に受けるようになるまでは、ウクライナの学校の授業をオンラインで受け続けていたと説明した。母親は、子供たちがオンライン授業を受けている間、ロシア兵が家の中に侵入してこないよう、窓から外を見張っていたという。その内、ロシア兵が、子供たちを連れて行く、家も取り上げ、両親は追放すると脅迫するようになり、家族は子供たちをロシア占領政権の学校へと通わせざるを得なくなったという。
クレーバ氏は、学校で子供たちはロシア国旗で体を包まれ、授業の終わりまでそのままでいさせられたと伝えた。
そして同氏は、「子供たちの中には、疲れて、国旗を取り払って良いかと尋ねた者もいて、教師はそれを認めていた。しかし、すぐに武装したロシア軍人が子供を『ロシアへの愛の不足』で叱りつけていた。学校の廊下では、子供たちは武器を持った兵士の姿を常に見ていた。兵士は、授業中に教室の中にいたり、教室で不用意に『ブッジ・ラースカ』(ウクライナ語で『お願いします/どういたしまして』)と述べた10歳のウクライナ児童を『教育的会話』なるものへ連れて行ったりしていた」と説明した。
同氏は、幸いなことに、この子供たちは、ロシア占領学校には4日間通うだけですみ、セーブ・ウクライナのボランティアたちが一家を被占領地から脱出させることができたと伝えた。
現在、一家はすでにウクライナ国境を越えており、皆無事だという。
セーブ・ウクライナは、これまでに204人の児童をロシア領と被占領下ウクライナ領から帰還させることに成功したと伝えている。