福岡へ向け出発するサッカーU23ウクライナ代表の壮行会がキーウの日本大使公邸で開催
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
写真:パウロ・バフムート/ウクルインフォルム
壮行会にて、松田邦紀駐ウクライナ日本大使は、ウクライナ代表の選手たちに向けて、「日本では、あなた方を心待ちにしている。現在、日本は春で、桜の咲く美しい季節だ。忙しいスケジュールだとは思うが、私は、あなた方が日本の生活や文化を知り、日本のおもてなしを楽しんでもらえることを期待している。同時に、私は日本大使として、日本代表が弱くないこと、フィールドで最後まで闘うことを忠告しておかねばならない」と発言した。
また、松田大使は、自身は中学校でサッカーチームのキャプテンをしていたと伝え、「私はサッカーのことは少しわかるので、私のことを皆さんの一員だと思って欲しい」と冗談を述べた。
また、ビドニー青年スポーツ相代行は、松田大使の「最後まで闘う」との言葉に注意を向けた上で、それがスポーツに限った話であり、高貴さ、対戦相手への敬意、ルールに基づいた競技というオリンピックの基本にもとづいて行われることを祈念した。その際、ビドニー氏は、「私たちには、スポーツ支援の方面で日本との連携があり、私たちはそれをとても評価している。今、戦時下において、私たちにとって、私たちのチームの間に生じているこのような追加的な機会は非常に重要だ」と発言した。
ウクライナ・サッカー協会のアンドリー・シェウチェンコ会長(元サッカー選手、元ウクライナ代表監督)は、日本に対して、壮行会開催とウクライナ代表への日本での試合開催の機会につき謝意を伝えた。
またシェウチェンコ氏は、昨年12月にシャフタル・ドネツィクとアビスパ福岡が東京・国立競技場でウクライナ復興支援のチャリティーマッチを行われたことに触れ、「素晴らしい試合が行われ、ウクライナのための寄付が集められた」と述べた。そして同氏は、「私たちは、私たちのスポーツと文化の関係について話しているが、私は、日本の人々と政府が私たちをとても支えてくれていることを知っている。私は、大使、日本の人々、日本国に対して、そのことにつき感謝を伝えたい」と発言した。
フリシチェンコ・ウクライナ・サッカー協会事務局長は、ウクルインフォルムへのコメントで、日本サッカー連盟がウクライナU-23代表を今回の福岡での親善試合に招待してくれ、開催に関する全ての費用を負担してくれたと述べた。
またフリシチェンコ氏は、協会は今回の親善試合をパリ・オリンピックへ向けた準備段階の1つと捉えているとし、福岡での親善試合がその点で役立つことを期待していると述べた。
壮行会では、ウクライナ代表の選手たちが松田大使に対して、サッカーボールと「2024」とプリントされたウクライナ代表のユニフォームを贈呈した。
なお、日本とウクライナのU-23代表は、3月25日に福岡・北九州スタジアムで国際親善試合を行う。キックオフは19時15分。