ウクライナ首都キーウの「要塞化」継続 ロシア軍は包囲を目指す
ロシアによる侵略の続くウクライナでは、首都キーウ(キエフ)の防衛を担うシルシキー・ウクライナ陸軍司令官が、首都防衛の準備状況を確認している。
13日、ウクライナ陸軍広報室がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
発表には、「シルシキー氏は、敵を迎え撃つ首都の防衛者たちの配備地点の準備状況を確認し続けている」と書かれている。
陸軍は、「首都郊外南方では、防衛部隊が、ロシア占領軍を尊厳を持って予期せぬ出迎えを行うために、要塞・技術設備の構築を継続している」と報告した。
部隊指揮官たちは、キーウ防衛司令官とともに、敵のあり得る行動に対応するために、配備地点の増強の案について協議をしているという。
シルシキー司令官は、「ロシア占領軍は、攻撃におけるあらゆる失敗をかえりみることなく、首都を包囲の試みを止めていない」と指摘した。また、司令官は、「私たちは、それ(首都包囲)をさせない。ここでは、ロシアの戦車1両1両がウクライナのジャベリンにて迎えられる」と強調した。
同時に、キーウ市行政府は、キーウ市が包囲された場合に備えて、2週間分の食料品の備蓄が用意されたと報告した。行政府広報室が発表した。
モンドリーウシキー行政府副長官は、「首都政権の基本課題は、キーウ市民一人一人の必要なもの全てを確保すること、キーウにて人道災害を起こさせないことだ。市の機関と外国パートナー、ウクライナの商業界全てをプロセスに参加させた上で、私たちは、必需品を用意し、今日の時点ですでに、封鎖の際のあり得る行動への準備をした。状況悪化の際に、家を去らなかった200万人のキーウ市民が置き去りにされることはない」と発言した。
同氏は、今日の時点で、人道本部は、社会的弱者のサポートを行い、小売業のロジスティック支援を行い、住民がお店や薬局で必要な物を全て買えるようにしていると説明した。
また同氏は、キーウ市では、交通機関、銀行、ガソリンスタンド、検車サービスが営業しているとし、市民用スマホアプリ「キーウデジタル」にて、どのお店が営業しているかについての情報を見ることができると伝えた。