北朝鮮軍は戦闘を困難にしているが、ウクライナ軍は激しい戦いでラインを維持している=米国防総省

米国のライダー国防総省報道官は13日、ロシアによる1万2000人の北朝鮮軍人の投入はウクライナ防衛戦力にとっての戦闘を著しく困難にしているが、しかし、ウクライナ防衛戦力はラインを維持し、ロシア軍に戦略的目的を達成させていないと評価を示した。

ライダー報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

記者から、戦闘の展開への北朝鮮軍参戦の影響の評価を問われると、ライダー氏は、「それは相対的に良く訓練された有能な部隊である。北朝鮮軍は何よりも歩兵の利用に重点を置いている」と返答した。

その際ライダー氏は、具体的なインテリジェンス評価は明かさなかったものの、北朝鮮軍人は戦闘能力があると指摘した。

その際同氏は、ロシアが戦場に投入した少なくとも1万2000人の北朝鮮軍人「私たちが戦場で見ていることから判断するに、彼らは、いうまでもなく、脅威をもたらしている」と述べた。

そして同氏は、「それはいうまでもなく、かなりの数だ。当然、それはウクライナ人にとっての戦いを著しく複雑にしている」と指摘した。

同時に同氏は、ウクライナ防衛戦力は「ラインを良く維持している」としつつ、ただし激しい戦闘が行われているとも発言した。

同氏は、総じて、ロシア側はウクライナ東部をはじめ、「一定の成功」を達成できているとし、さらには「クルスク州でも非常に激しい戦闘が続いている」と伝えた。

しかしながら、同氏は、ロシア軍の成果は戦術レベルに止まっているとし、「戦略レベルでは、ご覧の通り、改めて、ロシアは3年前に自らに据えた戦略的目標を1つも達成していない」と強調した。

同時に同氏は、米国は、ウクライナが戦いのための必要な手段を得られるように、国際社会との活動に集中し続けていると指摘した。