メリトポリ市長の解放は露兵捕虜9人との交換で実現=ウクライナ大統領府
ウクライナのザリウナ大統領府長官顧問は、16日にロシア側から解放されたフェドロウ・メリトポリ市長は、ウクライナ側が拘束していたロシア兵捕虜9人との交換で実現したと発言した。
ザリウナ大統領府長官顧問がテレビ番組出演時に発言した。
ザリウナ氏は、「メリトポリ市長のイヴァン・フェドロウ氏がロシアの人質から解放された。拉致犯は、9日間以上、市長を拘束し、協力を強制させようとしていたが、フェドロウ氏は折れなかった。彼のために、ロシアは2002〜2003年生まれの9名の捕虜となっていた兵を受け取った。彼らはほぼ子供だ。徴兵された者たちである。ロシア国防省の話では、ウクライナに徴兵された者は入っていないというが、しかし、実際は全世界がもう一度『彼らはそこにいる』を目にしているのである(編集注:2014年以降のクリミアやドンバスの侵攻作戦で、ロシア軍人が作戦に参加しているにもかかわらず、ロシア政府が『彼らはそこにいない』と繰り返していたことの揶揄)」と発言した。
これに先立ち、3月11日、ロシア侵略軍がウクライナ南部ザポリッジャ州メリトポリのイヴァン・フェドロウ市長を拉致していた。約10人のロシア軍人がフェドロウ氏の執務室に侵入し、同氏の頭に黒い袋をかぶせ、車に無理矢理乗せて、不明の方向へと連れ去っていた。
その後、16日、ティモシェンコ大統領府副長官は、フェドロウ・メリトポリ市長を人質から解放する特別作戦が成功裡に終了したと発表。ゼレンシキー大統領がフェドロウ市長と電話で会話を行った。