クリミア・タタール人、ウクライナ・ロシア協議につき声明発出 「クリミアはウクライナである」

クリミアの先住民であるクリミア・タタール民族の代議機関「メジュリス」は18日、現在のウクライナ・ロシア間協議につき声明を発出し、その際、クリミアがウクライナであることを改めて表明した。

チュバロフ・メジュリス代表がフェイスブック・アカウントに声明を掲載した

メジュリスは、「ロシア・ウクライナ戦争の停止条件の協議が、両者が完全な協議のために席につき、準備された文書の本文を読み上げるよりはるか前に行われているのは当然だ。クリミア・タタール民族代議機関『メジュリス』は、ヴォロディーミル・ゼレンシキー・ウクライナ大統領が2022年3月17日の演説にて表明した優先課題を共有している」と述べ、ロシア・ウクライナ戦争終結の正式な協議実施の絶対条件となるべきは、国際的に認められた国境内における、クリミア自治共和国とセヴァストーポリ市を含む、ウクライナの主権と領土一体性の回復でなければならないと主張した。

さらにメジュリスは、ロシア・ウクライナ戦争は、2014年2月20日、クリミアに駐留していたロシア軍の活動開始とロシア領からの同軍の侵攻から始まったのだと喚起し、過去8年間、ロシア占領政権が占領下クリミアにて、先住民であるクリミア・タタール人や民族的ウクライナ人に迫害や粛清を行っていると指摘した。

その上で、残酷で冷笑的なロシアの対ウクライナ侵略戦争は、クリミアを含むロシアが占領する全てのウクライナ領の解放を持って終了しなければならないと主張されている。

メジュリスは声明を、「クリミアはウクライナである! ウクライナに栄光あれ!」との一文で終えている。

これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は17日、ロシアとの協議における優先課題は、戦争の終結、領土一体性の回復、安全保障だと発言していた。