露軍、チョルノービリ原発から完全撤退 人質のウクライナ国家警護隊員を連れ去り
ウクライナ原子力発電公社のエネルホアトム社は31日、ロシア軍はチョルノービリ原子力発電所から撤退する際に、2月24日から人質にしているウクライナの国家警護隊隊員を連れ去ったと発表した。
エネルホアトム社がテレグラム・チャンネルにて発表した。
発表には、「ロシア占領者は、チョルノービリ原発敷地から逃げながら、2月24日から人質として捕らえていた国家警護隊隊員を連れ去った。チョルノービリ原発に滞在していた原発職員が報告した」と書かれている。
さらにエネルホアトム社は、「チョルノービリ原子力発電所人員の報告によれば、現時点でチョルノービリ原発敷地には部外者はいない(編集注:ロシア軍人が不在の意)」と伝えている。
これに先立ち、エネルホアトム社は31日、チョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所など、立入制限区域の施設を占拠していたロシア軍が、少人数の兵力のみ残してベラルーシ方面へ出発したと発表していた。