ロシア占領から解放された壊滅的被害のキーウ州ボロジャンカ市の写真

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ロシア軍の撤退したキーウ(キエフ)州にて最も被害の大きな自治体がボロジャンカだと言われる。

かつて明るくコンパクトな町の崩壊した姿をウクルインフォルムの写真記者がカメラでとらえた。

ロシア軍は、ボロジャンカの集合住宅、民間家屋、店を砲撃し、また航空機から爆弾を投下した。世界に衝撃を走らせた、ロシア軍の爆弾投下により二つに裂かれた9階建てマンションの映像は、このボロジャンカのものである。

ロシア侵略軍は、ウクライナの国民的詩人タラス・シェウチェンコの像にも発砲した。彼の胸像は、1999年8月から20年以上、今の場所、シェウチェンコ広場に建っている。

ボロジャンカでは、多くの建物が倒壊しており、インフラが破壊され、通りには銃撃を受けた自家用車が止まっている。

ウクライナ国防省は、「たった42日間前には、1万3000人がこの町に住んでいた。ロシア占領軍は、そこに死と破壊をもたらした。彼らは、同じことをウクライナ全土で行いたがっていた。しかし、私たちの軍がその侵攻を撃退した。今、ボロジャンカには、ウクライナ国旗がたなびいている」と書き込んだ。国防省はまた、ボロジャンカを無人機で空から映した映像を公開した。

6日、地雷除去作業が行われた後、救助隊が、ボロジャンカの中央通りの瓦礫を撤去し始めた。

救助隊は、「破壊の規模からして、私たちは、今からどれだけ多くの恐ろしいものを目にすることになるのだろうかと考えている」と発言した。

これに先立ち、4日、ヴェネジクトヴァ宇検事総長は、ロシア軍の侵略によって、民間人の被害の観点で最も恐ろしいのはボロジャンカだと発言していた。他方、同氏は、ボロジャンカの被害者数については言及していない。

ウクライナでは、2月24日からロシアの全面侵略を受けている。

写真:ヘンナジー・ミンチェンコ/ウクルインフォルム