ゼレンシキー宇大統領、世界に対して、ウクライナへ緊急に重火器・航空機の提供を呼びかけ
ウクライナのゼレンシキー大統領は13日、世界に対して、ウクライナに重火器、防空システム、航空機を緊急に提供するよう呼びかけた。
ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントに英語の呼びかけ動画を掲載した。
ゼレンシキー氏は、「ロシアの侵略から世界を英雄的に守り続けるためには、ウクライナは一連の具体的な武器を必要としている。世界の人々に対して、あなた方の政府、大統領府、国のトップに、戦争犯罪を止めるのに役立つ、ウクライナが真に必要としているものを伝える支援をお願いする」と発言した。
同氏は、ウクライナは緊急に重火器、重装甲車両、防空システム、航空機が必要だとし、具体的に、以下のものを挙げた。
・155ミリ口径火砲と弾薬
・砲弾(152ミリ口径)(できるだけ多く)
・多連装ロケットランチャー「グラート」「スメルチ」「トルナード」あるいは米製M142「ハイマース」
・装甲車(装甲輸送車、歩兵戦闘車等)
・戦車(T-72、米・独の同性能品)
・防空システム(S-300、ブーク、あるいは西側の類似防空システム)
・戦闘機
またゼレンシキー氏は、専門家たちがロシアが侵攻したら、ウクライナは1週間以上耐えられないだろうと述べていたことを喚起しつつ、しかし実際にはウクライナ人はロシア軍を止めただけでなく、撃退もしていると指摘した。
同時に同氏は、戦争はまだまだ終わりには遠く、これまでの戦闘は「第一段階」に過ぎないと述べた。同氏は、プーチンと彼の軍は、自らの戦略を変え、ハルキウや、マリウポリを含むドンバス全域を今まで以上に強力に攻撃すべく、軍を強化していると発言した。
また同氏は、ロシアはウクライナだけを攻めようとしているのではないと主張し、ロシアのプロパガンダは、欧州が次の論理的目標だと述べていると指摘した。同氏は、この侵略との戦いのために団結し、ウクライナを支援するよう呼びかけ、「ウクライナに今武器を渡して欲しい。この悪にともに勝つために」と強調した。
なお、ウクライナでは2月24日からロシアによる全面的侵略が続いてる。13日は、侵攻開始から49日目を迎えている。
写真:大統領府