終戦の文書は二つの合意からなるかもしれない=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアがウクライナに対して開始した現在の全面的戦争の終結に関する文書は、二つの合意から構成されるかもしれないと発言した。1つはウクライナにとっての安全保証合意、もう1つはウクライナとロシアと二国間合意だという。
16日、ゼレンシキー大統領がウクライナ国内報道機関向けインタビューで発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
記者から戦争終結の総括文書に関して問われると、ゼレンシキー氏は、「私は、それが二つの異なる文書になる可能性があると思っている。一つは、安全保証を提供する準備の国からの安全保証の文書、もう一つは別途、ロシアと私たちの文書だ」と発言した。
ゼレンシキー氏はまた、ロシアは全ての問題を含む一つの合意を求めているとしつつ、しかし、安全保証国となり得る国の全てがロシアと同じ席につきたがっているわけではないと指摘した。
同氏は、「彼らにとってウクライナのための安全の保証と、ロシアとの合意は、別の問題である。ロシアは、全てが一つの文書に含まれることを望んでいるが、人々は『悪いけど、私たちは、ブチャで何が起きたのか見てしまったので』と述べている。状況が変わっており、将来の合意のフォーマットも変わっているし、強姦のような行為によって合意の可能性の割合も変わっている。皆がそれを見ており、人々はロシアとの合意をますます望まなくなっているのだが、同時に、ウクライナとの合意は望んでいるのである」と発言した。
さらに同氏は、戦争によってロシアがウクライナにもたらした被害の賠償問題も法的に解決しなければならないと指摘した。同氏は、「そこまで辿り着かないといけない。そのことがどの文書で定められるべきかはわからない」と発言した。
写真:大統領府