「踏ん張ろう」 ボロジャンカの崩落アパートに残った鶏型陶器、尊厳革命博物館へ寄贈

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キーウ州ボロジャンカのロシア軍の空爆により崩落した集合住宅にて、壁面に残った食器棚とその上の鶏型陶器は、国家尊厳革命(マイダン革命)博物館へ寄贈されることになった。

尊厳革命博物館がフェイスブック・アカウントにて伝えた

発表には、「ウクライナ人の強靭さの象徴となった、脱占領後のボロジャンカの食器棚と陶器の鶏は、今後は、ウクライナ博物館基金の所有物となる。伝説的な食器棚とその中身の維持のための分析のための文化『特別作戦』が行われた。今日からそれは国家尊厳革命博物館基金の所蔵となる。食器棚とともに、ロシア・ファシストの空爆時にも耐え抜いた、装飾用陶器の鶏も譲渡された」と書かれている。

写真:尊厳革命博物館

博物館は、この壁の食器棚がウクライナ人の強靭さの象徴となったことを紹介し、棚の中の食器は全て壊れずに残っていたことを伝えた。また、1960年代にヴァシリキウのヴァレリー・プロトリイェウとナジーヤ・プロトリイェヴァによって作られた鶏型の飲み物を入れる陶器さえも壊れていなかったと書かれている。

また博物館は、「集合住宅の壊れずに残った部分の鶏と中身の全て残った食器棚の写真は、今日、ウクライナの人々の間で最も広まっているやりとり『どうしている?』『踏ん張っているよ』を示すものではないだろうか」と指摘した。

これに先立ち、ロシア軍の撤退したキーウ州ボロジャンカでは、空爆を受け、二つに裂かれた集合住宅の壁に残った食器棚とその上の鶏型陶器の写真が、ソーシャルメディアを中心に困難な戦争の中を耐え抜く市民の間で人気となり、拡散されていた。

写真:アナトリー・シリク/ウクルインフォルム

なお、9日、ジョンソン英首相がゼレンシキー宇大統領とともにキーウを訪問した際、両者には、この鶏型陶器と同じものが贈呈されている