ヘルソンは解放される=OSCE米国代表

カーペンター欧州安全保障協力機構(OSCE)米国常駐代表は9日、現在ロシアが占領しているウクライナ南部ヘルソンは解放されるだろうと発言した。

カーペンター米国代表がウィーンのOSCE常設理事会会合の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カーペンター氏は、「米国は主権があり独立し民主的なウクライナと同国の領土一体性を支持し続けていく。一抹の疑念も湧かないように言っておく。ヘルソンは、最終的には解放され、住民が自らの輝かしい民主的な社会を築き上げる」と発言した。

同氏はまた、ヘルソンやウクライナのその他の地域での蛮行、戦争犯罪に関与したロシア侵略者たちは皆、責任を追及されることになると表明した。

カーペンター氏は、同会合に出席していたヘルソン州議会のサモイレンコ議長に対して、「サモイレンコ議長、米国はこの暗い日々をヘルソンの人々とともに立っており、私たちは、ロシアの凄惨な侵攻から身を守るために不可欠な武器や人道支援のウクライナへの提供において、世界を牽引し続けていく。私たちの歴史的なレンドリース法を通じてもそれを行っていく。その目的で、私たちは、同盟国・パートナー国をまとめ続けていく」と発言した。

また同氏は、ロシアの専制君主体制からの解放のみが生き残るために戦っている勇敢なウクライナの愛国者たちへ平和と自由をもたらすのだと指摘した。同氏はさらに、国際社会はロシアのいわゆる「住民投票」の違法実施の試みやヘルソン州の「併合」などを認めることは決してないと警告した。

加えて同氏は、ヘルソンはウクライナの経済にとって極めて重要な地域であるとし、ヘルソン州にてロシアの目的達成を許してしまえば、ロシアはウクライナ領のその他の地域や海岸へのさらなる攻撃ができるようになり、さらにウクライナ経済を徐々に絞め殺すことが可能となってしまうと指摘した。

同氏は、「ヘルソンの支配により、ロシアはウクライナの穀物輸出を妨害できてしまい、食糧安全保障の世界的危機を直接的に強めてしまう」と発言した。