ウクライナ、ロシアと被拘束軍人を交換 マリウポリ防衛戦参加者含む144人の宇軍人が帰還

ウクライナ国防省情報総局は29日、ロシアとの間で被拘束者交換が行われ、144人のウクライナ軍人を解放したと発表した。2月24日以降の両国間の被拘束者交換で最大数となる。

情報総局がテレグラム・チャンネルにて報告した

発表には、「被拘束者の更なる交換が行われた。これにより、144人のウクライナ防衛者が帰還した。これは、ロシアの全面的侵攻開始以降最大の交換である。144人の内訳は、『アゾフスタリ』(編集注:マリウポリの製鉄工場)防衛者95人。その内、43名がアゾフ連隊の軍人である」と書かれている。

また、59人が国家警護隊隊員、30人が海軍軍人、28人がウクライナ軍人、17人が国境警備隊隊員、9人が領土防衛部隊軍人、1名が警察官だという。また全体の内、23名が将校だという。最も高齢の人物は65歳、最も若い者は19歳だとのこと。

同局は、解放された軍人たちの大半は重傷を負っている者だとし、銃痕や爆発物の破片、爆発による後遺症、やけど、骨折、手足切断などの負傷があると説明、現在緊急治療と心理ケアが施されていると伝えた。

また、(被拘束者解放に携わる)調整本部が引き続き全ての被拘束者の帰還に向けて作業を続けていると発表された。
写真:オレスト