ロシア軍、ウクライナ各地にミサイル攻撃=各地情勢
ロシア侵略軍は4日から5日朝にかけて、南部のミコライウ州とドニプロペトロウシク州、北部のスーミ州、東部のハルキウ州にミサイル攻撃を行った。また、東部ルハンシク州の州境付近で戦闘が続いている。
シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官は5日、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍が同日未明、ハルキウ市の学校へとミサイル攻撃を行ったと伝えた。
シニェフボウ氏は、「夜2時、敵は、ハルキウ市サルチウ地区の教育施設の一つをミサイルで攻撃した。校舎が部分的に破壊され、敷地に大きな穴ができた。軍事インフラは一切ない。幸運なことに、敷地内には警備員は一人だけで、犠牲者は出ていない」と伝えた。
また同氏は、4日、ロシア軍は、ハルキウ地区、チュフイウ地区、ボホドゥヒウ地区、イジューム地区を火砲と多連装ロケットシステムで砲撃し、民間建物が損傷、火災が発生したと伝えた。
ハルキウ地区クトゥジウカにて、81歳の女性が負傷したという。
同氏は、参謀本部は、衝突ラインで激しい戦闘が行われていると伝えていると報告した。
また、「ハルキウ方面では、敵は私たちの部隊を抑えることに集中している。イジューム地区では、占領者は私たちの拠点を砲撃し、ドリナ村方面へ進軍しようとしている。私たちの防衛者は、襲撃を成功裡に撃退し、侵略者を損耗とともに追い返している」と書き込んだ。
その他、各地の州軍行政府の5日8時時点の情報をもとにした報告書の概要は以下のとおり。
スーミ州(北部):過去24時間、敵砲撃が国境隣接自治体に着弾。クラスノピッリャ共同体には、ロシア軍は自作爆弾を投下、迫撃砲で砲撃(ロシア領からの越境砲撃)。給水塔が破壊されたことから、住民への水供給が止まっている。ノヴァ・スロボダ共同体では、ロシア軍が迫撃砲にて、経済施設や電線を破壊。ビロピッリャ共同体への迫撃砲による越境砲撃もあり。無人機による手榴弾投下もあり。4日夜、ロシア軍は、ビロピッリャ共同体の村へのミサイルを発射し、迫撃砲と自走榴弾砲で砲撃。少なくとも住民2名が負傷。5日朝、ロシア軍は、再びスーミ州を砲撃。朝4時、ショストカをミサイルで攻撃。これにより、民間企業が損傷、1名が負傷。4時30分、迫撃砲でスレディノ=ブツィカ共同体を砲撃。電線と民間建物2軒が損傷。犠牲者なし。朝、シャリヒン共同体への迫撃砲砲撃もあった。
ドニプロペトロウシク州(南部):敵は、5日、ミサイルを7発発射、内6発は撃墜。1発は、ポクロウ市の民間セクターに着弾し、結果、複数の建物が破壊され、複数の建物の窓ガラスが割れた。建物の一つで火災発生。犠牲者なし。朝、ゼレノドリシク共同体の3つの自治体へ砲撃あり。破壊多。最新情報では、犠牲者なし。
ルハンシク州(東部):ウクライナ軍は同州の小さな領土の防衛を続けている。ロシア軍は、行政活動を再開しようとしている。シェヴェロドネツィクでは、ロシア軍は、軍令部を設置。彼らの考えでは、それが同地の地方自治体に変わるものだと考えているようで、公共部門の専門家を探している。侵略者たちは、シェヴェロドネツィクにて、教育プロセスを再開しようと子供たちのリストを作ろうとしている。ルハンシク州行政境界線における戦闘が続いている。
ドネツィク州(東部):敵は、アウジーウカ、マルインカ、クラスノホリウカ、バフムート、クラヒウカ、ノヴォセリウカ1、ピウニチネ、メロタラニウカを砲撃。民間人が2名死亡、6名負傷。
ミコライウ州(南部):5日朝、ミコライウにミサイル攻撃あり。現場では救助隊や医療班などが活動。被害情報確認中。バシュタンカ地区では、夜間と朝にシローケ共同体に対して砲撃あり。朝、インフルカ共同体に砲撃あり。犠牲者なし。ベレズネフヴァテ共同体では、敵の砲撃継続。ミコライウ地区では、昨夜敵の砲撃でリマニ村で住居が破壊される。畑で火災発生。
ヘルソン州(南部):ヘルソン市や、他州と隣接する自治体の近郊で情勢激化。ロシア軍は、多連装ロケットシステムで自治体を攻撃。住宅や社会インフラ施設が損傷。川や橋への地雷設置が再び確認された。空襲警報がノヴァ・カホウカで聞かれた。
その他の州は、相対的に平穏だった。