ロシア軍、ウクライナ6州を攻撃=各地情勢
ウクライナへの全面的侵攻を続けるロシア軍は、27日から28日朝にかけて、ウクライナ6州を攻撃した。また、ヘルソン州では大きな爆発音が確認されている。
ウクライナ側の各地軍行政府の28日8時時点の情報をもとにした報告書に書かれている。ウクルインフォルムが伝える。
ザポリッジャ州(南部):夜、ロシア軍はザポリッジャ市シェウチェンキウシキー地区の別荘地区を砲撃。2名が軽傷。別荘3軒が破壊、中には誰もいなかった。衝突ラインへの敵の砲撃が続く。オルヒウが砲撃され、民間セクターに多くの破壊あり。
写真:国家警察
ドニプロペトロウシク州(南部):ロシア軍はニコポリ地区とクリヴィー・リフ地区を砲撃。ニコポリ地区は、夜間6回砲撃を受けた。ニコポリでは、複数の家屋と車両が損傷。1500世帯以上で停電。マルハネツ共同体では、建物の1つが破壊、10軒が損傷。地元工場の倉庫と作業場が破壊された。電線も損傷。チェルヴォノフリホリウカ共同体では、民間住宅が破壊。クリヴィー・リフ地区では、ゼレノドリシク共同体、別荘地区・企業が狙われた。いずれも犠牲者なし。
ハルキウ州(東部):ロシア軍は、ハルキウ地区の児童用キャンプ施設式を砲撃。犠牲者・破壊なし。夜間、ハルキウ、ボホドゥヒウ地区、チュフイウ地区、イジューム地区への砲撃あり。ゾロチウでは、砲撃により建物破壊、住民1名死亡。
ルハンシク州(東部):ロシア軍は、6地点でウクライナ軍の防衛粉砕を頃見た。2回、空爆支援を受けた襲撃を試みたが、ウクライナ軍はいずれの進軍も制止した。敵航空機は4つの自治体の近郊を攻撃。夜間だけで、17回の火砲砲撃確認。5回多連装ロケットシステムの使用確認。4回、戦車を用いた進軍が行われた。
ドネツィク州(東部):夜間、スロヴヤンシク、クラマトルシク、アウジーウカへの砲撃あり。過去24時間で、民間人1名死亡、2名負傷、アウジーウカ、ロズドリネへのロケット、ミサイルでの砲撃あり。
スロヴヤンシクとクラマトルシクの被害 写真:キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官(テレグラム)
ドネツィク州被害 写真:国家警察
ミコライウ州(南部):昨日と今日、シローケ村砲撃あり、住宅2件と農業施設が破壊された。犠牲者なし。ベレズネフヴァテ共同体の隣接領域・自治体への砲撃あり。
ヘルソン州(南部):夕方と夜間、強力な爆発が響いた。州は、数時間にわたり、電気と水の供給が停止。ウクライナは軍は、ロシア軍のインジェネルネとチョルノバイウカの弾薬庫を破壊し、アントニウシキー橋とダルイウカ橋を攻撃。最も困難な状況は引き続き、カホウカ地区とベリスラウ地区。恒常的戦闘行為で、多くの村が消滅の瀬戸際にあり、中には、水や電気が約半年ないところもある。最近、州内では、電話世論調査が活発化しており、人々は電話により、生活や、ロシアに関する意見、プーチンに対する意見が聞かれている。ロシア軍による住民への捜索、身分証明書確認、電話も継続している。
その他、国家警察は28日、スーミ州(北部)は、過去24時間ロシア領から122回の越境砲撃を受けたと報告している。