ロシア軍、ウクライナ7地域を攻撃=各地情勢

ロシア軍は、28日から29日朝にかけて、ウクライナの7地域を攻撃した。

29日8時時点の各地軍行政府の情報をまとめた報告書に書かれている。ウクルインフォルムが伝えた。

リウネ州(西部):ロシア軍の昨晩のサルニへのミサイル攻撃による犠牲者はなし。被害確認中。現場では、救助隊、警察、保安庁、検察の活動は終了。攻撃は軍事インフラに対して行われたもの。

ドニプロペトロウシク州(南部):ロシア軍は、ニコポリ地区とシネリニコヴェ地区とドニプロ地区を砲撃。ニコポリ地区では、ニコポリとマルハネツとチェルヴォノフリホリウカ共同体が攻撃された。ニコポリでは、2600人が停電被害にあった。チェルヴォノフリホリウカでは、15軒の家屋、企業、教会、電線が損傷。マルハネツの破壊の規模は確認中。昨日の夜、ニコポリへの砲撃により、市民1名が死亡、5名が負傷、内4名が入院、1名が重傷。29日朝、シネリニコヴェ地区とドニプロ地区がミサイルで攻撃された。破壊規模と犠牲者情報確認中。

ハルキウ州(東部):昨夜、ロシア軍、ハルキウ市中心部(キーウシキー地区)へ砲撃あり。3階建ての建物が部分的に破壊された。朝、敵は、キーウシキー地区を再び砲撃、もしかしたらクラスター弾が用いられた。民間家屋が損傷。1名が負傷。

ルハンシク州(東部):夜間、バフムート方面のウクライナ軍の拠点がミサイルで砲撃された。7回、ロシア軍から榴弾砲で攻撃され、4回多連装ロケットシステムで攻撃、6回、迫撃砲で砲撃。1度戦車を使った攻撃があった。

ドネツィク州(東部):29日未明、ロシア軍は、スロヴヤンシクとコスチャンティニウカを攻撃。過去24時間で、ドネツィク州では8名の住民が死亡、7名が負傷。敵は、アウジーウカ、クラスノホリウカ、バフムート、ミコライウカ、ペトリウカ、テチャニウカを砲撃。集合住宅1軒、民間家屋17軒、アウジーウカ・コークス工場の作業所2軒が損傷。州内はガス供給が停止、水と電気も部分的に供給停止。住民の義務的避難が継続。

ミコライウ州(南部):28日夜、ミコライウ市の産業インフラがロシア軍の多連装ロケットシステム「ウラガン」で攻撃された。犠牲者なし。州内では、28日、ペルヴォマイシケへ砲撃あり、民家が部分的に破壊。犠牲者なし。シェウチェンコヴェ共同体では、リュボミリウカへの砲撃で住民が1名死亡、コトリャレヴェで住民1名が重傷。住宅が破壊・損傷。夜間、敵は、コトリャレヴェを火砲で砲撃。2軒の民家と経済施設に着弾あり。夜間、オチャキウへの攻撃あり。主に海側に着弾。犠牲者なし。ベレズネフヴァテ共同体への恒常的砲撃が続いている。昨晩、ベレズネフヴァテへの砲撃あり。今朝は、ヴィスンシクへ砲撃あり、住宅が損傷。シローケ共同体への砲撃あり。未明、チェルヴォナ・ドリナへの砲撃で、住宅と農業施設が損傷。ポリャナへの砲撃あり、犠牲者なし。シローケ共同体への砲撃継続。

ヘルソン州(南部):29日夜間、大きな爆発音が聞こえた。また、爆発音と銃撃音がヘルソン州全土で聞かれている。ウクライナ軍のミサイル・火砲部隊は、ヘルソン市のロシア軍の3つの指揮所と、ダルイウカとノヴァ・カホウカの大35軍拠点を精密攻撃した。昨晩はオレシュキ近くのコンカ川のある地区でも爆発が聞こえた。ベリスラウ地区での激しい戦闘が継続。侵略者の圧力と住民にとっての危険の中、人々は、親ウクライナ的立場を表明し続けている。ヘルソン市民の「黄色いリボン」の活動家たちは、ロシア軍が利用している建物に印をつけて回っている。ヘルソン市内では、愛国的呼びかけとウクライナのシンボルの利用が増えている。

その他の地域は相対的に平穏だった。