ロシア軍、ウクライナ6州を攻撃 ヘルソン州では「住民投票」準備続く=各地情勢

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ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は1日から2日朝にかけて、ウクライナ6州を攻撃した。

2日8時時点の各地軍行政府の情報をもとにした報告書に書かれている。ウクルインフォルムが伝える。

ドニプロペトロウシク州(南部):ロシア軍は、ニコポリ地区を砲撃。住民1名が負傷。チェルヴォノフリホリウカ共同体の2村に被害、民家、学校、送ガス管、電線が損傷。停電被害約2000人、水供給停止被害約5000人。

写真:レズニチェンコ・ドニプロペトロウシク州軍行政府

ハルキウ州(東部):2日未明、ロシア軍は、ハルキウ市のホロドノヒルシキー地区をミサイルで攻撃。ミサイルは、企業の敷地の地面に着弾。複数の施設が損傷。犠牲者なし。州内では、イジューム地区、ハルキウ地区、ボホドゥヒウ地区への火砲砲撃あり。ハルキウ地区では、ルシカ・ロゾヴァにて住民が1名死亡。

S-300のミサイルによるハルキウ市内スポーツ施設の被害 写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム

ルハンシク州(東部):バフムート方面のウクライナ軍配置地点に対して、2日未明、敵はミサイル攻撃を1回、榴弾砲砲撃を10回、迫撃砲砲撃を9回、多連装ロケットシステム砲撃を2回実施した。

ドネツィク州(東部):過去24時間でドネツィク州では住民が4名死亡、10名負傷。2日未明、ロシア軍はスロヴヤンシク(幼稚園破壊)、コスチャンティニウカ(交差点に着弾、道路損傷)、オレクサンドリウカ(農業企業の建物損傷)をミサイルで攻撃。過去24時間では、アウジーウカ、バフムート、ヴフレダル、クラスノホリウカ、クラホヴェ、ヴェリカ・ノヴォシルカ、オレクシイェヴォ=ドルジュキウカ、ジェランネ・ドルーヘ、カルリウカ、シリ駅が攻撃された。住民の義務的避難継続。

写真:国家警察

ミコライウ州(南部):過去24時間、ミコライウ市とミコライウ州各地に砲撃あり。昨晩、ゼレーニー・ハイが榴弾砲砲撃を受け、3軒の民家が炎上。2日未明、敵は、ノヴォミコライウカを砲撃、部分的に経済施設が破壊。0時頃、コスチャンティニウカを砲撃。破壊・被害者なし。作戦司令部「ピウデン(南)」の情報では、9月1日、敵は、戦闘機Su-35からベレズネフヴァテ共同体へとミサイルを発射するも、ウクライナの防空部隊がこれを撃墜したという。また、ベレズネフヴァテ、ヴィスンシク、カウカズへの砲撃あり。2日未明、シローケに対して砲撃あり、開かれた場所とすでに破壊された建物に着弾。犠牲者なし。

ヘルソン州(南部):州内は昼も夜もずっと爆発音が聞こえる。複数回空襲警報が発令された。戦闘は、カホウカ地区とベリスラウ地区にて続いている。非常に多くの自治体が消滅の際にある。ロシア人は、偽住民投票の組織を続けている。彼らは、地元の対敵協力者や、「友好国」代表者、EU市民を参加させた、いわゆる「独立監視員」を「準備」している。ヘルソン州の学校では「始業式」が行われたが、地元住民の話では、子供たちはとても少なく、親は学校の門の外におり、学校敷地内は武装したロシア兵が歩き回っていたという。

その他の州は相対的に平穏だった。