ロシア提示の条件による停戦ではウクライナにおける惨劇は止められない=独外相
ドイツ連邦共和国のベーアボック外相は、ロシアの提示する条件でウクライナで停戦をしても、戦争を終わらせることにはならないどころか、その停戦はウクライナの人々の苦しみの拡大をもたらしてしまうと発言した。
ベーアボック独外相がドイツ報道機関へのインタビュー時に発言した。独国営ドイチュ・ヴェレが報じた。
ベーアボック氏は、そのようなアプローチではウクライナにおける惨劇に終止符を打つことはできず、むしろ反対にそれを強めることになると指摘した。また同氏は、プーチン露大統領がこの戦争を始めたことを喚起し、「もしプーチンが望めば、戦争は明日にでも終わる」としつつ、現時点ではロシア軍戦力の「正直でない撤退の兆候」だけが生じていると指摘した。
同氏はまた、ロシアに占領されているウクライナ領にて最もひどい人道状況が生じていると述べ、これらの地域の住民は電力と暖房を奪われているだけでなく、国際支援も受け取れていないと伝えた。
同氏は、「毎日人々は、ロシア占領勢力による拉致、拷問、殺人、恐怖の中を生きている」と指摘した。