ロシア軍、ウクライナへと再び大規模ミサイル攻撃 各地で爆発の報告
ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は29日朝、同国各地に対して大規模なミサイル攻撃を行っている。
首都キーウ市では、複数回の爆発音が聞こえた。市軍行政府は、防空が稼働しているとし、市民にシェルターにいるよう呼びかけた。
行政府はまた、ダルニツィキー地区にて撃墜されたミサイルの破片で民間家屋と近くに停車していた自動車が損傷したと報告した。犠牲者の有無は確認中とのこと。
クリチコ・キーウ市長は、同市では緊急に停電が生じる可能性があるため、今のうちに携帯電話などの電子機器の充電を行うよう呼びかけた。
東部ハルキウのテレホウ市長は、テレグラム・チャンネルにて、同市がミサイル攻撃を受けたと報告した。
テレホウ氏は、「ハルキウへのミサイル攻撃だ。市内で複数の爆発があった。暫定情報では、スロビツィキー地区へ飛来だ」としつつ、着弾や被害の情報は確認中だと書き込んだ。
西部リヴィウ州では、サドヴィー・リヴィウ市長が、テレグラム・チャンネルにて、「リヴィウで爆発音が聞こえた。シェルターにいてくれ!」と書き込んだ。
また、コジィツィキー・リヴィウ州軍行政府長官は、同州では防空システムが稼働していると報告した。
南部ミコライウ州のキム州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ウクライナ軍は黒海海上にてミサイルを5弾撃墜したと報告した。
北部スーミ州では、作戦司令部「ピウニチ(北部)」がロシアのミサイルを2弾撃墜したと報告した。
ウクライナ空軍司令部は、フェイスブック・アカウントにて、今回の攻撃につき、「夜間の自爆型無人機による攻撃の後、敵はウクライナを空と海の拠点の戦略航空機と艦船からの巡航ミサイルで様々な方角から攻撃している。さらに、占領者の戦術航空機の高い活発度も観察されている」と報告した。
ウクライナ軍参謀本部は、フェイスブック・アカウントにて、29日未明、ロシア軍は、13機のイラン製自爆型無人機にて、ハルキウの電力インフラを攻撃、その内11機はウクライナ防衛戦力が撃墜したと報告した。