マリウポリ市長顧問、居住者の避難したアパートの略奪被害を報告
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ウクライナ東部マリウポリのアンドリュシチェンコ市長顧問は9日、ロシアにて一時的に占領されている同市における、破壊されていないが、住民が同市から避難しているアパートが略奪被害を受けていると報告した。
アンドリュシチェンコ氏がテレグラム・チャンネルにて報告した。
同氏は、「住民が避難しており住んでいない無傷のアパートはこのような状態だ。ロシア人により完全に略奪されている。ロシアの典型的慣習により、便器も浴槽も引き抜かれている。家具、物品もゼロだ。気付いてもらいたいが、これは集合住宅であり、エレベーターは稼働していない。つまり、呪われた便器は上階から手足で抱えて持って降りられたのだ。奇妙なフェチズムである」とコメントした。
さらに同氏は、現在このようなアパートは、所有者のいないものだと認定されかけており、そうすることでロシア人に明け渡されることになると指摘した。その際同氏は、「なぜなら、残った者を奪うのが、モスクワ国のできる唯一のことだからだ」と皮肉を述べた。
なお、ロシアの侵略戦争により、東部のロシア国境から近いマリウポリは、最も凄惨な人道被害を受けた町の1つとなっており、市の約90がロシア軍の攻撃で破壊された。
現在、被占領下の同市には、10万人以上の住民が残っているとされる。
写真:アンドリュシチェンコ・マリウポリ市長顧問