ロシア軍、ウクライナ東部・南部への攻撃継続 各地で民間人に死傷者
ウクライナへの侵略戦争を継続するロシア軍は10日未明、東部ドネツィク州クラマトルシクへとミサイルで攻撃を行った。その結果、集合住宅、教育機関、インフラ施設などが損傷し、民間人2名が死亡した。
クラマトルシク市議会がテレグラム・チャンネルで伝えた。
発表には、「クラマトルシクへの夜間のミサイル攻撃により、集合住宅2軒、教育施設2軒、市ガス施設、郵便局、洗車場、寮が損傷した」と書かれている。
また、着弾時に自動車の中にいた民間人2名が死亡したという。
南部ザポリッジャ州では、9日、同州警察がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍が同州ザポリッジャ市、ザポリッジャ地区、ポロヒ地区を砲撃し、結果、治安機関職員2名が負傷したと発表した。
発表には、「過去48時間、ロシア人は、地域を榴弾砲と多連装ロケットシステム、特にクラスター弾を使用して攻撃し、並びに自爆型無人機を使用した。州都(ザポリッジャ市)とザポリッジャ地区とポロヒ地区の住宅インフラと民間インフラが損傷。砲撃の結果、治安機関職員2名が負傷、病院へ搬送された」と書かれている。
写真:ザポリッジャ州警察
全体で、敵の攻撃はザポリッジャ州の20以上の自治体にて確認されたという。
南部ヘルソン州では10日、ヤヌシェヴィチ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、同州では過去24時間、ロシア軍の攻撃が46回確認され、民間人が2名死亡、2名負傷したと伝えた。
ヤヌシェヴィチ氏は、「9日の敵の砲撃に関する情報だ。ロシア占領軍は、ヘルソン州領域を46回砲撃。榴弾砲、多連装ロケットシステム、迫撃砲、戦車で攻撃した」と書き込んだ。
同氏はまた、ヘルソン市に対しては、14回攻撃があり、今回も住宅街へ砲撃があったという。敵の砲撃は、重要インフラ施設、民家、集合住宅に着弾したと伝えた。
さらに同氏は、過去24時間でロシアの砲撃により住民2名が死亡、2名が負傷したと報告した。
写真:ティモシェンコ宇大統領府副長官
南部ミコライウ州のオチャキウ共同体について、10日、キム・ミコライウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍が9日の朝から断続的に砲撃を行ったと伝えた。
キム氏は、「1月9日の8時54分、9時50分、12時58分、14時8分、17時47分、今日1月10日の7時14分に敵はオチャキウ共同体とオチャキウ市の沿岸部分へと攻撃を実施した。昨日の砲撃の結果、14時8分、15名が負傷、その中には2歳の児童も含む」と報告した。
同氏はまた、負傷者の内4名がミコライウ市の病院へ搬送されたと伝えた。
同攻撃の爆風にて、200軒以上の住宅、行政庁舎、公共企業の窓ガラスや屋根が損傷したという。
その他、同州では、チョルノモルシク共同体、クツルブ共同体、ベレザン共同体で爆風による建物の損傷が確認されたという。