ロシア軍、ウクライナ9州で攻撃継続=各地被害
ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は、14日から15日の朝にかけて、ウクライナ9州へと攻撃を続けた。
東部ドネツィク州ポクロウシクでは、ロシア軍の集合住宅へのミサイル攻撃により、住民が負傷した。キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
キリレンコ氏は、「ロシア人はポクロウシクを攻撃し、集合住宅を損壊し、少なくとも2名の民間人を負傷させた。暫定情報では、敵は再びミサイルを使用。救助隊が破壊された出入り口から2名の人を救うことができた」と書き込んだ。
またキリレンコ氏は、ドネツィク州チャシウ・ヤルに対しては、3時間にわたり多連装ロケットシステム「グラート」による砲撃があり、またヴェセーレ町では戦車による攻撃があったと伝えた。
キリレンコ氏は、「オチェレティネ共同体ヴェセーレ町では、昨夜遅くにロシア軍の戦車による砲撃があった。チャシウ・ヤルは3時間、グラートにより砲撃された。少なくとも12軒の家、企業、産業地区、送ガス管が損傷。幸いなことに犠牲者は出ていない」と書き込んだ。
また同氏は、同州ヴォルノヴァハ方面では、ヴフレダルと同市近郊への集中的な砲撃があると伝えた。
ドネツィク方面は、相対的に平穏で、マルインカ、クラスノホリウカ、カテリニウカ、クラヒウカ共同体近郊、アウジーウカで単発の砲撃が確認されただけだと報告された。
キリレンコ氏はまた、ホルリウカ方面では、14日にコスチャンティニウカへのミサイル攻撃があり、住民1名が負傷、4軒の集合住宅と文化会館が損傷したと伝えた。
激しい戦闘の続くバフムートでは、住民1名が死亡し、行政庁舎が損傷。ソレダール共同体では、ヴァシュキウカで2軒の建物が損傷、パラスコヴィーウカ、フェドリウカ、ミンキウカが砲撃を受けているという。
リシチャンシク方面では、シヴェルシクで複数の建物が損傷。他方、犠牲者は出ていないと報告された。
東部ハルキウ州クプヤンシクでは、15日朝、ロシア軍の砲撃により民家が破壊された。シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで伝えた。
シニェフボウ氏は、「敵は、私たちの軍の陣地や衝突ライン近くの自治体への砲撃を止めていない。過去24時間、少なくとも20の自治体が敵の砲撃を受けた」と書き込んだ。
同氏によれば、クプヤンシク方面ではクロフマリネ、ベレストヴェ、タバイウカ、クプヤンシク、ドヴォリチナが戦車、迫撃砲、榴弾砲の砲撃を受けたという。
また、ヴェテリナルネ、フラニウ、ストリレチャ、フリボケ、ヴォウチャンシク、チュフニウカが砲撃を受けたという。
さらに同氏は、「(15日)7時、クプヤンシクがまた砲撃を受けた。3軒の民家と経済施設が損傷。火災は鎮火された」と伝えた。犠牲者は出ていないという。
その他、15日9時時点の各地軍行政府の報告によれば、チェルニヒウ州、スーミ州、ザポリッジャ州、ドニプロペトロウシク州、ルハンシク州、ミコライウ州、ヘルソン州でロシア軍からの攻撃が確認されたという。