「ロシアの対ウクライナ侵攻は欧州の安全を脅威にさらした」=チャールズ英国王
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ドイツ訪問中の英国のチャールズ国王は30日、ロシアが始めた対ウクライナ侵攻は、欧州の自由を踏みにじり、欧州の安全を脅威にさらしたと発言した。
チャールズ英国王が独議会での演説時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
チャールズ国王は、「いわれのない対ウクライナ侵攻は信じられない苦難をもたらした。数えきれない数の命が破壊され、人の尊厳と自由が残酷に踏みにじられた。欧州の安全は民主的価値とともに脅威にさらされている」と強調した。
同時に国王は、世界は傍観しなかったとし、「私たちは破壊に対して深く衝撃を受けた。しかし、ウクライナの防衛、平和、自由に関しては、私たちの団結が私たちを鼓舞することができている」と発言した。
さらに国王は、ドイツによる、武器供与を含むウクライナへの軍事支援を高く評価した。国王は、「ドイツのウクライナへのあれほどの多くの軍事支援の供与の決定は、極めて象徴的であり、重要であり、望ましい」と述べた。
国王は、ドイツと英国は、欧州においてウクライナ支援の重要な主導的役割を引き受け、最大のドナー国となり、ロシアの侵略に断固として対応し、「過去には想像すら不可能だった決定を採択した」と強調した。
また国王は、過去から教訓を得て、過ちを繰り返さないようにと呼びかけた。
なお、チャールズ英国王は、ドイツ議会で演説を行った最初の国王となる。またチャールズ国王は、演説のほとんどをドイツ語で行った。
国王は29日にドイツの訪問を開始。30日には、ベルリン市内にて、ウクライナ難民と面会した。
写真:Kay Nietfeld/dpa(トップ)、Fabian Matzerath für BILD(難民とのもの)