岸田日本首相「ウクライナにおける戦争犯罪の責任は問われるべき」

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日本の岸田首相は3月31日、第1回ブチャ・サミットへのオンラインで参加し、ロシアがウクライナで行った戦争犯罪やその他の残虐行為が無罪であってはならないと発言した。

岸田首相がキーウで開催された第1回ブチャ・サミットへのビデオ・メッセージの際に発言した

岸田首相は、ゼレンシキー宇大統領のリーダーシップ、祖国と自由を勇敢に守るウクライナの人々の勇気と忍耐に敬意を表明すると述べた。

また首相は、先週ウクライナを訪問した際にブチャを訪れたことを喚起し、ロシアの侵略が引き起こした惨劇を直接目の当たりにしたと伝えた。そして、首相は、ブチャにて犠牲者に献花を行い、悲惨な体験をした人々から直接話を聞き、ロシアの暴挙の理不尽さに強い憤りを覚えたと述べた。

その上で首相は、ウクライナの様々な場所における犠牲者とその遺族への心からの弔意を改めて表明した。

写真:ウクライナ大統領府

加えて首相は、日宇首脳会談時に、ゼレンシキー大統領に対して、日本は厳しい対露制裁と強力な対ウクライナ支援を継続していく決意であること、また日本がウクライナと連帯していることを改めて確認したと述べた。

首相は、「ロシアによる侵略は深刻な国際法違反」であるとし、「その責任が問われるべき」だとし、さらに戦争犯罪やその他の残虐行為の不処罰はあってはならないと述べた。

その上で首相は、日本は引き続き、G7議長国として、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くという強い決意を示していくとし、日本は美しいウクライナの大地に平和を取り戻すためにウクライナとともに歩んでいくと伝えた。

なお、3月31日、キーウにてブチャ・サミットが開催され、総括として約50の国や国際機関が、ウクライナにおける犯罪の責任追及に関する「ブチャ宣言」を採択した

更新(1日20時8分):在ウクライナ日本国大使館公開の動画をもとに岸田首相のスピーチに関する日本語表現を微修正。

写真:大統領府