ロシアのキーウ州占領時の死者の半分は意図的な銃殺=ウクライナ警察報告
ウクライナのニェビトウ・キーウ州警察長官は、昨年ロシア軍により同州が占領されていた際の民間人死亡確認数は1374名に上っており、その内717名が銃殺だと報告した。
ニェビトウ・キーウ州警察長官がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムにおける記者会見「キーウ州脱占領から1年 法執行機関の占領者犯罪捜査作業の結果」の際に発言した。
ニェビトウ氏は、「今日の時点で死者1374名の遺体が見つかっている。彼らは殺害された民間ウクライナ人である。そして、本件の重要な側面となるのが、1374人中717人が銃器で殺されていることであり、つまり、過半数が意図的に銃殺されたということだ。340名は地雷・爆発物の負傷で死亡しており、317名は死因が確立されていない」とし、彼らは占領時に通常の死を迎えたり、医療が与えられなかったことで亡くなったりした可能性があると補足した。
さらに同氏は、キーウ州の占領下では38名の児童が死亡し、43名が負傷したと伝えた。
また同氏は、195体の遺体が個人を特定できておらず、279名が行方不明とみなされているとも指摘した。
その他同士は、キーウ州での捜査活動の結果、1万1333件の刑事捜査が登録されており、その大半が刑法典第438条に該当する武力紛争法違反として保安庁(SBU)職員によって捜査されていると報告した。
同時に警察官は現時点で、41名に対して容疑を伝達しており、34件はすでに裁判所にて公判が行われていると伝えた。