ウクライナ軍人の82%の負傷者・疾患者、回復後に軍務へ復帰

ウクライナの国家医学アカデミーは、ウクライナ軍人の負傷者や疾患者の約82%が回復後に軍務へ戻っていると発表した。

12日、同アカデミーのツィンバリュク学長が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた

ツィンバリュク氏は、「ウクライナ国家医学アカデミーは、ウクライナの戦時医療ドクトリンの主導者であり、策定者であり、その基本にはイスラエルの原則が据えられている。それに従うと、戦時下では、全ての民間の病院は、軍病院となる。よって、軍と民間の保健分野の努力の団結、単一の医療空間のおかげで、現在、軍人の最大82%の負傷者、疾患者が(回復後)隊列に戻っている」と発言した。

また同氏は、負傷兵の80%がいわゆる「ゴールデンタイム」と呼ばれる救助にとって重要な時間の内に然るべき支援を受けられていると指摘し、また負傷兵の避難時の死亡率は1.35%にまで減少していると補足した。

その際同氏は、心臓部への負傷を負った兵は6〜8時間以内にハルキウの同アカデミーの施設に搬送され、12時間以内にキーウへと搬送されていると伝えた。

また同氏は、アモソウ記念心臓血管外科研究所とザイツェウ記念一般緊急外科研究所の医師たちは、戦闘で心臓部や大血管に負傷を負った軍人72名の命を救ったと報告した。

さらに、同氏は、フィラトウ記念眼科・組織療法研究所は524名の軍人の視力を救い、コロミーチェンコ記念耳鼻咽喉科研究所は901名の軍人の聴力を維持・回復させたと報告した。

写真:ウクライナ軍参謀本部