ウクライナ軍は反転攻勢の開始を発表しない=マリャル宇国防次官
ウクライナのマリャル国防次官は19日、ウクライナ国民は防衛戦力が反転攻勢の開始を発表する日が来るのを待つべきではないと述べ、そもそもすでにある種の行動は行われていると発言した。
マリャル次官がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
マリャル氏は、「ウクライナ軍が『今から反転攻勢を始める』と述べるような日は来ない。それは戦時下ではあり得ない。なぜなら、それは秘密情報だからだ。私たちが公の場で議論する権利を持たないウクライナ軍の計画なのであり、軍人自身もそれについて議論しない」と発言した。
同時に、同氏は、ある種の反攻行動はすでに行われていると強調した。同氏は、「私たちが攻撃行動にて敵を止めることを目指していることは明白である。そのため、反攻に限定して話すのは正しくない。なぜなら、それはウクライナ軍が現在行っている様々な行動と方策の大きなパッケージだからだ。何より、人々をその行動パッケージに向けて準備することである。(準備は)防衛にも攻撃にも(必要)であるが、しかし、全てはまとめて反攻方策と呼び得るものなのだ」と指摘した。
さらに同氏は、軍のハイレベルの幹部はいくつかの計画を有しており、状況を考慮してその中から選択が行われるとも述べた。そして、その場合であっても1案だけ選ばれることはあり得ないとも述べた。また、同氏は、「類似の決定は非常に短期間で採択されることを理解せねばならない。1か月や2か月や半年ではない。計画は、敵が対応できないような形で最終的に選ばれる」と発言した。
その他同氏は、ロシア軍は現在、リマン方面、バフムート方面、アウジーウカ方面、マルインカ方面での進軍遂行に主な努力を集結させていると指摘した。