ロシアは対ウクライナ戦争で兵站の問題を抱え続けている=英国防省
英国防省は2日、ウクライナに対する侵略を続けるロシアにとって、兵站の問題が引き続き大きな問題となっていると伝えた。
英国防省が情報機関の報告をツイッター・アカウントに掲載した。
報告には、4月27日にロシアの軍事テーマを扱うソーシャルメディアにて、ロシア国防次官のミハイル・ミジンツェフが解任されたと主張されていたと書かれている。ミジンツェフ氏は、軍の兵站の責任者であり、同職の在任期間は8か月に過ぎなかった。
ミジンツェフの解任はすぐに確認されなかったが、彼の去就についての推測は、ロシアの対ウクライナ軍事作戦の中心部に兵站問題があり続けていることを示すものだと指摘されている。
英国防省は、ロシアは進攻の成功を収めるだけの十分な弾薬を保有していないと指摘し、弾薬不足が陣営内部、特に国防省と傭兵集団ヴァグネルの間の見解相違を引き起こしていると伝えた。
その上で、報告には、「ロシアは、自国防衛産業の動員を最高優先課題とし続けているが、しかし、産業は戦時の需要を満たすことはまだできていない。ロシアの政治首脳陣が戦場での成功を要求する一方で、ロシアの兵站の専門家は中途で立ち往生してしまっている」と書かれている。