「殺人者プーチンとの間の仲介はあり得ない」=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は13日、ウクライナは過去に「ノルマンディ・フォーマット」にてロシアとの間の仲介を受け、それによって生じた悪影響を知っているとした上で、殺人者プーチンとの間の仲介はあり得ないと発言した。
ゼレンシキー大統領がイタリアの報道機関へのインタビュー時に発言した。大統領府がユーチューブ・チャンネルで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちには、ウクライナと私たちの領土を奪った侵略者の間の仲介者は要らない。私たちは、平和に関する行動計画を作らねばならない。ウクライナにおける公正な平和のものだ」と発言した。
また同氏は、その行動計画の策定プロセスにウクライナはローマ教皇も招待したと伝えた。
同氏は、「私の印象では、まずは妨害するのでもなく、妨害するロシアを誘うのでもなく、全てを策定しなければならないと思う」と発言した。
さらに同氏は、ウクライナはすでに(ドイツとフランスが参加したミンスク諸合意の技術的履行の協議を行っていた)「ノルマンディ・フォーマット」にてプーチン氏との間の仲介の悪影響を知っていると述べ、その際、ロシアは被占領地にて、「パスポータイゼーション」と呼ばれるロシア国籍のばら撒きを行い、ウクライナ語や教育やウクライナ正教会を禁止してきたと指摘した。
そして、同氏は、「プーチンは殺人者であり、彼との間の仲介はあり得ない」と強調した。
記者から、プーチン氏と話す準備があるかと質問されると、ゼレンシキー氏は、「ない。話すことがない」と答えた。
同時に同氏は、現在ロシアは以前より弱体化しており、プーチン氏は「何らかの外交的行動」を行うかもしれないが、しかし1年経てばロシアは再び「私たちを殺すために侵攻する」と指摘した。
その上で同氏は、「出口は確実にある。反転攻勢行動が生じるのであり、私たちは(ロシア軍を)追い返していく。それは確実に生じる。彼(プーチン)への社会の支持は小さくなっていき、彼には国内問題が生じ、彼はそれを解決しながら、あれやこれやの方策を見出していくことになる。私はそう確信している。(他方で)私たちの士気は高まるばかりだ。並行して、私たちは、私たちの『平和の公式』のサミットを組織し、最大限の人や国を参加させ、(編集注:平和の公式を)どのように適用するかについての計画を策定する。項目の一部は、ロシアの代表者抜きで適用されていくが、一部には後ほど何らかの代表者が必要になるものもある」と伝えた。
同氏はまた、ウクライナがクリミアとの行政境界線に達したら、プーチン氏のロシア国内の支持は萎んでいき、「出口を見つけるために、彼の内部サークル、ビジネスが彼に圧力をかける。そして、彼らは出口を見つけざるを得なくなる」と指摘した。
そして同氏は、戦争につき「残りはそう長くはない」と発言した。
写真:大統領府