ウクライナ南部2州配備のロシア軍の兵力数は約15万=ウクライナ情報機関
ウクライナ国防相傘下情報総局に所属するチェルニャク氏は、情報総局はウクライナ南部の一時的被占領下ヘルソン・ザポリッジャ両州におけるロシア軍の撤退を見ておらず、ロシア軍は両州に15万2000人の兵力を集中させ、防衛の準備をしていると発言した。
チェルニャク氏がRBCウクライナ通信にコメントした。
チェルニャク氏は、「私たちは現在ザポリッジャ州からもヘルソン州からも軍の撤退を全く確認していない。確かに一定の動きはある。彼らは何かを持ち出したり、誰かを避難させたり、何かを盗もうとしたりしている。しかし、戦闘部隊の真の撤退は、私たちは見ていない。例えば、エネルホダルでは、彼らはそこから立ち去っていないが、あらゆる盗める物を持ち去っている。自動車、病院の医療機材を持ち運び、奪っている。彼らはそこで戦闘が生じることをはっきりと認識しているのだ」と発言した。
同氏はまた、ザポリッジャ州の一時的被占領下にある部分においてロシア人は防衛の準備をしているとし、既存の防衛施設を強化したり、新たなものを設置したりしていると指摘した。
そして同氏は、「敵は、自分たちのところには何らかの活発な進軍行動のための力がもう全然残っていないことを理解している。彼らの唯一の課題は、現在ある陣地を固めることだ。何らかのさらなる進軍は、全くもって話されていない」と強調した。同氏は、例として、それはペスコフ露大統領報道官による「ロシアは戦争をしていない」という最近の発言にも見られることだと指摘した。
また同氏は、「ヘルソン州の被占領地部分でも、私たちは同様のプロセスを観察している。そこに人員は残っている。彼らは防衛をしていくし、彼らはそこで防衛施設を築いている」と伝えた。
そして同氏は、両州の被占領地部分には、ロシア人が約15万2000人の兵員を集中させていると指摘した。
写真:情報総局