ウクライナ保安庁、防空システムの活動を動画に撮りオンライン公開したキーウ市民6名を摘発
ウクライナ保安庁(SBU)は17日、ロシア軍による5月16日のキーウへの大規模なミサイル攻撃の際に、防空戦力の活動に関する情報を違法に拡散したキーウ市民6名を摘発したと発表した。
SBUがテレグラム・チャンネルにて伝えた。
発表には、「5月16日未明、彼らは、ウクライナの防空活動の無許可写真・動画撮影を行い、関連するものをソーシャルメディア上で公開した」と書かれている。
さらに、ロシアの巡航ミサイルや弾道ミサイルの攻撃の被害を記録した者も摘発したという。SBUは、これらの人物はその行動によりウクライナの防空活動の地点や特徴を明らかにした可能性があると指摘した。
これらの動画は、数分後には多くのテレグラム・チャンネルやロシアのプロパガンダメディアによって拡散されたとしつつ、その中にはロシアの特殊機関の管理下にあるメディアもあったという。
その他、発表には、SBUのサイバー専門家が、防空活動を自動で記録していたオンラインカメラの活動を遮断したと書かれている。これらのカメラはキーウの複数の商業施設の所有しているものであったが、録画された動画ファイルへのアクセスが自由にでき、キーウの夜間攻撃の際の動画がユーチューブ上にアップロードされてしまったという。
SBUは、ロシア軍はこれらの情報をキーウへの攻撃の修正のために利用したかもしれないと指摘した。
今回摘発された人物の家宅捜査の際に、禁止されているコンテンツの拡散に使われた携帯電話やコンピューターが押収されたという。
SBUは、本件は最大8年の禁固刑の犯罪であることを喚起している。