ロシア軍、22日未明にウクライナをミサイル・無人機攻撃 南部で負傷者
ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は、22日未明に再び同国各地に対してミサイルと自爆型無人機で攻撃を行った。南部ドニプロペトロウシク州では、着弾とそれによる民間人の負傷者が確認されている。
リサク・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで被害につき伝えた。
リサク氏は、「この夜、空軍司令部『スヒード(東)』の防衛者たちが、私たちの州の上空で無人機15機と巡航ミサイル4弾を撃墜した。しかし、残念ながら、着弾もある」と書き込み、ドニプロ地区にてミサイル攻撃の結果27歳の男性が負傷し、病院へと搬送されたと伝えた。
また、救助隊の建物が複数損傷したとし、火災も発生したという。10台以上のトラックや自動車が破壊され、10台以上の特別車両も損傷。他25台の民間乗用車、2台のバスも被害を受けたと書かれている。
さらにドニプロ市内の民間企業にも着弾があり、3軒の建物が破壊されたと報告された。
シネリニコヴェ地区イラリオノヴェ共同体では、無人機が落下、またミサイルの破片も見つかり、住民は7名が負傷。内、52歳の女性と70歳の女性が病院へ搬送されたと書かれている。
その他、3軒の民家、9軒の集合住宅、幼稚園、店、行政庁舎、6台の自動車が損傷したという。
ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、22日未明、ウクライナ全土で計20機の自爆型無人機と、4弾の巡航ミサイルを撃墜したと報告した。
発表によれば、ロシア軍は、16弾のミサイルと20機の無人機で攻撃してきたという。
ロシア軍が攻撃に用いたミサイルと無人機の種類は、以下のとおり。
・巡航ミサイル「Kh101/Kh555」4弾(カスピ海方面の戦略爆撃機Tu95msから発射)
・巡航ミサイル「Kh22」5弾(アゾフ海方面とクルスク州の中距離爆撃機から発射)
・弾道ミサイル「イスカンデルM」2弾(被占領下クリミアから発射)
・地上発射型誘導ミサイル「S300」(被占領下ザポリッジャ州から発射)
・自爆型無人機「シャヘド136/131」20機(南方、北方から発射)
この内、空軍指令部の「スヒード」と「ピウデン(南)」が東部方面と南部方面にて、巡航ミサイル計4弾と無人機計20機を撃墜したと報告された。