「弾道ミサイルを撃墜する装備不十分」=ウクライナ空軍報道官
ウクライナ空軍司令部のイフナト報道官は22日、ウクライナ空軍にはロシア軍が用いている多くの弾道ミサイルを撃墜ための装備は十分にないとし、状況改善のためには、「パトリオット」や「SAMP/T」のような防空システムがより多く必要だと発言した。
イフナト報道官がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
イフナト氏は、「複数方面から攻撃された。今回の私の東部の前哨基地ドニプロが攻撃を受けた。複数方角、南部と北部から自爆型無人機が飛来した。(中略)南部方面も東部方面で20機の無人機を撃墜した」と発言した。
同時に同氏は、今回弾道ミサイルでも攻撃を受けたが、防空戦力は弾道ミサイルに対抗するための十分な装備を保有していないと指摘した。
同氏は、「残念ながら、私たちには弾道ミサイルに対する装備は不十分だ。パトリオットは戦闘配備されているが、しかし、当然ながら、それは必要な方面全て、全ての大都市、全ての重要インフラ施設を覆うには、全くもって不十分である。なぜなら、ドニプロにてそのような施設、軍事施設やインフラ施設を敵は狙ってきたのだ」と発言した。
さらに同氏は、現在ウクライナは防空システム「SAMP/T」を待っており、それも間もなく配備されると伝えた。
その上で同氏は、「ウクライナは広大であり、私たちはそのようなシステムがより多く必要だ」と発言した。
これに先立ち、22日未明、ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は、再び同国各地に対してミサイルと自爆型無人機で攻撃を行った。南部ドニプロペトロウシク州では、着弾とそれによる民間人の負傷者が確認された。