露軍再び大規模ミサイル攻撃 ウクライナ軍、ミサイル37弾、無人機29機撃墜
ウクライナへの侵略戦争を継続するロシア軍は、29日未明に再び同国に対してミサイルと自爆型無人機で大規模攻撃を行った。ウクライナ防衛戦力は、巡航ミサイル37弾と自爆型無人機29機を撃墜した。
ザルジュニー・ウクライナ軍総司令官がフェイスブック・アカウントで報告した。
ザルジュニー氏は、「本日未明占領者は巡航ミサイルと自爆型無人機でウクライナの軍事施設と重要インフラ施設を攻撃した」と伝えた。
同発表によれば、ロシア軍が攻撃に使ったミサイル・無人機は以下のとおり。
・巡航ミサイル「Kh101/Kh555」40弾(カスピ海方面の戦略爆撃機Tu95ms)
・自爆型無人機「シャヘド136/131」35機
また、ウクライナの防空戦力がその他の部隊とともに撃墜したのは、巡航ミサイル37弾、自爆型無人機29機、偵察型無人機1機だと発表された。
同日、ニェビトウ・キーウ州警察長官は、テレグラム・チャンネルにて、同攻撃の際のキーウ州の被害を報告した。
ニェビトウ氏は、「キーウ州への敵の新たな大規模攻撃だ。敵は、巡航ミサイルと無人機で私たちを攻撃した。0時31分から5時まで州では空襲警報が発令されていた」と書き込んだ。
同氏はまた、防空戦力のおかげでほぼ全ての敵の攻撃を撃墜できたとしつつ、「攻撃の被害により、州内の複数地区の住宅とインフラ施設に損傷が出ている。死傷者は出ていない」と伝えた。
西部リヴィウ州のコジツィキー州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、リヴィウ州では防空システムによりミサイルを撃墜したが、ミサイルの破片でゾロチウ地区にて木造の建物とトラクターが炎上したと報告した。犠牲者は出ていないという。
南部オデーサ州では、ブラッチューク州軍行政府市民会議議長が、テレグラム・チャンネルにて、同州は約4時間空襲警報が鳴り、防空システムのおかげで無人機を撃墜できたが、破片が港湾インフラ敷地内に落下したと伝えた。
南部ミコライウ州では、キム州軍行政府長官が、テレグラム・チャンネルにて、同州上空で自爆型無人機を3機を撃墜したと報告した。
また、キム氏は、28日には、州内のオチャキウ、クツルブ共同体で砲撃が確認されたと伝えた。
東部ハルキウ州では、シニェフボウ州軍行政府長官が、28日、州内4地区(ハルキウ地区、クプヤンシク地区、チュフイウ地区、イジューム地区)が砲撃され、住民4名が負傷したと伝えた。
南部ヘルソン州では、プロクジン州軍行政府長官が、28日、同州は67回攻撃を受け、住民1名が負傷したと報告した。