ウクライナの反転攻勢は非常に印象的なものとなるだろう=ペトレイアス米元CIA長官

ペトレイアス米元CIA長官は、ウクライナ側の反転攻勢は非常に印象的なものとなり、最初の3、4日でピークに達するだろうとの見方を示した。

ペトレイアス氏がキーウでのゼレンシキー宇大統領との会談後、英BBCラジオ4出演時に発言した。英ガーディアン紙が報じた

同氏はまた、ウクライナ人は「自国を解放する覚悟がある」と発言した。

加えて同氏は、「彼らが諸兵科の効果を得る、言い換えれば、諸兵科連合作戦を成功裡に実施するだろうとの感覚がある。同作戦は、エンジニアが障害物突破や地雷原の無効化などを行い、歩兵により対戦車ミサイルから守られている装甲車が前進し、防空システムがロシアの航空機を近付かせず、電子線機器が相手の無線ネットワークにジャミングをかけ、兵站はすぐ後ろにあり、榴弾砲や迫撃砲はすぐ目の前にある、というものだ」と発言した。

同氏は、先頭部隊は72〜96時間で必然的に限界に達し、物理的に進めるところまで進み、そして彼らは損失を被ることになるのだが、後続部隊がそのまま押し入り、進行を利用して、勢いを維持することになるとし、「私は、それがロシアの防衛全体を揺らがすことができると思っており、そうすると側面でも別の機会が開かれることになると思っている」と指摘した。

その他同氏は、クリミアについては、ウクライナはロシアの陸上アクセスを遮断し、半島の「孤立プロセス」を始めることになるとの見方を示した。

クリミア奪還に関しては、同氏は「今回の反転攻勢ではない」と述べつつ、「しかし、もし彼らがクリミアを孤立させ始めることができたら、私は、それはダイナミクスを非常に根本的に変化させると思っている」と補足した。