「ひ弱なプーチン独裁が崩れた」=ウクライナ軍情報機関トップ

ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長は23日夜、露傭兵集団「ヴァグネル」のトップ、プリゴジン氏とロシア国防省の間の対立についてコメントを発出した。

ブダーノウ氏がテレグラム・チャンネルに書き込んだ

ブダーノウ氏は、「ひ弱なプーチン独裁が崩れた…。露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)たちが政権と金を巡って互いにかじり合い出した。プリゴジンはモスクワへと『行進で進むぞ』と脅している。彼が言うには、ショイグは復讐の犠牲者にならぬようロストフから逃げたそうだ」と書き込んだ。

同氏はまた、プリゴジンとショイグの対立はウクライナ軍が自国領やその他の領土をより迅速に解放するのに役立つと指摘した。

さらに同氏は、ウクライナ民族の強靭さと力は、西側友好国の支援が不十分であろうとも、ロシアの侵略の最も困難な時期を克服するのを助けたと伝えた。

また、24日朝、ブダーノウ氏は、テレビ番組出演時に、現在のロシアの情勢につき「私はそれをゲームだとか、見せ物だとか、フェイクだとは呼ばない。それは全くもってそういうものではない。それは完全に現実的な対立であり、彼らもそれを隠していない。(中略)プリゴジンは(編集注:露国防省)より多くの真実を語っている。露国防省はより多くの嘘を語っている。それは真実対嘘の対決なのだ」と発言した。

同氏はまた、プリゴジンが「周りを見てみろ、これは全くもって勝てる戦争ではない」と述べていたことを紹介した。

これに先立ち、23日、ロシア連邦保安庁(FSB)は、傭兵集団「ヴァグネル」のトップであるプリゴジン氏が武力反乱を呼びかけたことにつき刑事捜査を開始していた。

同日、プリゴジン氏は、ロシア正規軍がヴァグネル傭兵の陣地に対して攻撃を仕掛けたと発言。露国防省はこれを否定していた。

写真:情報総局