カホウカ水力発電所爆破はウクライナ軍の攻勢を妨害せず=宇軍報道官

ウクライナ軍南部司令部「ピウデン」のフメニューク合同調整報道センター長は27日、南部カホウカ水力発電所のロシアによる爆破は、ウクライナ防衛戦力の攻勢を止めていないとし、まもなく皆を喜ばせるような結果が生じるだろうと発言した。

フメニューク氏がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムにおける記者会見時に発言した。

フメニューク氏は、「それ(編集注:カホウカ水力発電所爆破)は、防衛戦力に占領者が期待していたような困難はもたらしていない。ただし、それでも戦闘行動に一定の変更は生じた。しかし、それらは占領者を恐れさせている防衛戦力の攻勢計画全体に組み込まれている」と発言した。

そして同氏は、占領者は、彼らが人為的災害をもって生み出したそのような困難な状況ですらも、防衛戦力は止められないのだと認識し続けていると指摘し、「私たちは戦闘活動を続けている。それは結果を出しており、事前に調整した計画にしたがって進んでいる。まもなく皆を喜ばせる結果が生じるであろう」と明言した。

同氏はまた、ザポリッジャ原子力発電所を巡る状況について、それは敵が国際社会やウクライナの防衛戦力に敵側意向に対応させることを目的とした技術的脅迫の重要要素の1つだろうとした上で、「ただし、その脅迫が行動に映される可能性はある。それはカホウカ水力発電所の例で敵がすでに証明したことだ。そこ(ザポリッジャ原発)では、規模はさらに大きくなる可能性がある。国際社会の関与が必要だ」と強調した。