ロシア軍、連日ウクライナ南部をミサイルで攻撃 ミコライウで19名負傷

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ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は、前日に続き20日未明も同国南部をミサイルで攻撃した。ミコライウでは現時点で19名の負傷が判明、オデーサでも4名が負傷した。

キム・ミコライウ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ミコライウ市の被害を報告した

キム長官は、「20日未明3時3分頃、敵がミサイルでミコライウを攻撃。着弾の結果、3階建ての集合住宅の複数階が破壊され、450平方メートルの面積で火災が発生。消防隊員が7時45分に鎮火。瓦礫の除去が続いている。近隣の集合住宅も損傷」と伝えた。また、ガレージ3軒でも火災が発生した他、ガレージ約15軒が損傷、近隣の集合住宅の窓も割れたという。

同市へのミサイル攻撃の負傷者は19名。8名が治療を求め、2名が病院に搬送されたという。

ミコライウ市被害 写真:国家警察(テレグラム

キム氏はまた、19日日中に、州内のオチャキウ共同体海上、クツルブ共同体で複数回砲撃があったと報告した。犠牲者は出ていないという。

ウクライナ軍南部司令部「ピウデン」のフメニューク合同調整報道センター長は、同日のテレビ出演時に、オデーサへの夜間の攻撃により4名の市民が負傷したと報告した。

フメニューク氏は、「オデーサの市内にて、行政庁舎が破壊された。被害は確認中である。なぜなら、爆風で近隣の非常に多くの建物が損傷したからだ。少なくとも4名の犠牲者が出ており、治療が施されているとの情報がある」と伝えた。

写真:ニーナ・リャショノク/ウクルインフォルム

また、オデーサ州内では、その他倉庫への着弾があったと報告し、そこでは今のところ犠牲者情報はないと報告した。

ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、同日未明のロシア軍の攻撃の際に、ミサイル5弾と自爆型無人機13機を撃墜したと報告した

ウクライナ空軍は、ロシア軍は巡航ミサイル19弾、自爆型無人機19機を発射したと伝えた。内訳は以下のとおり。

・巡航ミサイル「オニクス」7弾(クリミアの沿岸ミサイルシステム「バスチオン」から発射)

・巡航ミサイル「Kh22」4弾(黒海から中距離爆撃機Tu22M3により発射)

・海上発射型巡航ミサイル「カリブル」3弾(黒海海上から発射)

・地上発射型巡航ミサイル「イスカンデルK」5弾(クリミアから発射)

・自爆型無人機「シャヘド136/131」19機(クリミアのチャウダと露クルスクから)

これに対して、ウクライナ軍が撃墜したのは以下の計18点だという。

・「カリブル」2弾

・「イスカンデルK」3弾

・「シャヘド136/131」13機

なお、ロシア軍は、19日未明にもウクライナ南部に対してミサイルと無人機で攻撃を行っていた。このミサイル攻撃により、オデーサ州の穀物ターミナルとオイルターミナルが損傷した