ロシア軍、東部ハルキウ州の村をミサイル攻撃 民間人約50名が死亡

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ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、5日日中に同国東部ハルキウ州クプヤンシク地区フローザ村の食料品店をミサイルで攻撃した。現時点で、49名の死者が判明している。

ゼレンシキー宇大統領は、同攻撃につき、テレグラム・チャンネルにて、「著しく残忍なロシアの犯罪だ。一般の食料品店へのミサイル攻撃であり、絶対に意図的なテロである。ハルキウ州クプヤンシク地区だ。現時点で、48名以上の死者が判明している。親族、近親者を亡くした全ての人に哀悼を捧げる! 負傷者に支援が施されている…」と書き込んだ

同氏はまた、「ロシアのテロは止めねばならない。ロシアがテロを回避するのを支援している者、ロシアをいまだに助けている者は、悪を支援している者だ。ロシアの今回のものや類似のテロは、全世界にとってジェノサイド侵略を新たな規範とすることが唯一の目的だ」と強調した。そして同氏は、人々の命を救う上でウクライナを支援してくれている人々に謝意を伝えた。

さらに同氏は、「現在、欧州の首脳たちと、私たちの防空の強化、私たちの軍人の強化や、私たちの国にテロからの防衛手段を供与することなどにつき話している。テロリストには、報復する。絶対的な公正に。強力に」と強調した。

ウクライナの検事総局は、テレグラム・チャンネルにて、ミサイル攻撃は、ハルキウ州フローザ村に対して行われたものであり、すでに49名が死亡、内1名は児童だと報告した

写真・動画:検事総局(テレグラム)

捜査班の情報では、10月5日13時25分頃、ロシア軍がクプヤンシク地区フローザ村を攻撃、同村の民間施設であるカフェ兼店舗に着弾が確認されたという。

現時点で、49名が死亡、内1名が児童、7名が負傷したことが判明しているという。

動画:ウクライナ国家警察(フェイスブック)

イェーガー駐ウクライナ独大使は、ソーシャルメディア「X」にて、今回のロシア軍の攻撃を非難した

イェーガー大使は、「民間人殺害は戦争犯罪だ。今日フローザ村で起きたことは、残忍かつ非人間的なものだ。ロシアのみがこの民間人大虐殺の責任を負っている。罪人は責任が追及されねばならない」と書き込んだ。

欧州評議会のペイチノヴィチ=ブリチ議長も、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、同攻撃につき、「私は、民間人が死亡したクプヤンシク地区の食料品店へのロシアの攻撃を断固として非難する」と書き込んだ

また同氏は、自身の心は犠牲者や遺族とともにあると伝えた。

更新(5日18時05分):国家警察公開の動画を追加