「昨年のような原始的な攻撃ではない」=ウクライナ情報機関、ロシアには870弾の高精度ミサイルがあると指摘
ウクライナ国防省傘下情報総局のスキビツィキー副局長は、ロシアは10月に115弾の高精度ミサイルを製造したと発言した。
情報総局広報室がテレグラム・チャンネルでスキビツィキー副局長の発言を伝えた。
スキビツィキー氏は、10月、ロシアの軍事産業コンプレクスは、以下の射程350キロメートル以上の高精度ミサイルを115弾製造したと伝えた。
・巡航ミサイル「Kh101」 40弾
・弾道ミサイル「イスカンデルM」 30弾
・巡航ミサイル「カリブル」 20弾
・巡航ミサイル「イスカンデルK」 12弾
・巡航ミサイル「Kh32」 9弾
・空中弾道ミサイル「キンジャル」 4弾
また同氏は、情報総局の情報によれば、ロシアの在庫には約870弾の作戦戦術レベルと戦術レベルの高精度ミサイルがあると伝えた。
秋・冬にロシア軍がウクライナのインフラ施設を攻撃する可能性については、スキビツィキー氏は、ロシア軍はウクライナの電力システムの負荷が高まるのを待っている可能性を指摘した。
その際同氏は、「そのようなことが起こり得るのは、電力消費が秋・冬のピークに差し掛かる寒冷期到来の時だ。ロシア人は、気温が0度以下に下がるのを待っている」と説明した。
さらに同氏は、敵の攻撃戦術は、様々なミサイルを使い、自爆型無人機と組み合わせて攻撃をするものがあり得ると指摘した。
同氏は、「ウクライナの軍情報機関の評価では、それが昨年のような原始的な攻撃となることは確実にない。(中略)ロシア人が結果に達するのは困難だ。私たちもまた、準備しており、彼らがどのように行動するか理解し、諜報活動をしては、電力システム防護のための方策をとっている」と発言した。
写真:情報抵抗